トレミーとメガネの深いつながり
「トレミーのメガネ」の奥深い世界
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古代の叡智
天文学者プトレマイオスと48星座の物語を探ります。
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現代の技術
日本の聖地・鯖江の職人が生む究極の掛け心地の秘密に迫ります。
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意外な発見
あなたの知らない光学の歴史と、星座の謎を解き明かします。
トレミーのメガネブランド「Ptolemy48」の歴史と評判
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星座や宇宙に思いを馳せる方なら、「トレミー」という名前に聞き覚えがあるかもしれません 。その名を冠した日本のメガネブランドが「Ptolemy48(トレミーフォーティエイト)」です 。このブランドは、1998年にデザイナーの堀一彦氏と4人の眼鏡職人が出会い、「日本の眼鏡の素晴らしさを世界に発信したい」という情熱から誕生しました 。ブランド名にある「48」という数字は、後述する古代の天文学者クラウディオス・
プトレマイオスが制定した「48星座」に由来していると考えられ、その名にふさわしいロマンとこだわりが製品に込められています 。
Ptolemy48のメガネは、その美しいデザインと卓越した掛け心地で
高い評価を得ています 。愛用者からは「テレビで紹介された評判通り、デザインと掛け心地が大変気に入った」「ずれ落ちないところも大変お気に入り」といった声が寄せられています 。また、中古市場でも人気があり、思わぬ高値で取引されることもあるほどです 。これは、単なる視力矯正器具としてではなく、所有する喜びを満たす工芸品としての価値が認められている証拠と言えるでしょう 。外科医といった精密な作業を行う職業の方にも選ばれており、その品質の高さがうかがえます 。
トレミーのメガネを支える鯖江の職人技とデザイン
Ptolemy48の「世界最高水準のこだわり」を物理的に支えているのが、福井県鯖江市の眼鏡職人たちです 。鯖江市は「メガネの聖地」として世界的に知られており、日本のメガネフレーム生産シェアの9割以上を占める一大産地です 。その歴史は1905年(明治38年)、冬は雪深く農業ができない地域の副業として、メガネ作りが導入されたことに始まります 。元々、漆器や和紙などの伝統工芸が盛んだった土地柄もあり、手先の器用な職人が多くいたことが、メガネ産業発展の土台となりました 。
鯖江の技術力を象徴するのが、「チタンフレーム」の開発です 。チタンは軽く、丈夫で、錆びにくいというメガネに最適な素材ですが、加工が非常に難しいという難点がありました 。しかし、鯖江の職人たちは研究を重ね、チタン同士をロウ付けする技術や、真空状態で融合させる方法などを次々と開発 これにより、繊細でありながら強靭なチタンフレームの製造を可能にしたのです 。Ptolemy48のメガネも、こうした鯖江の職人技と最先端技術の融合によって生み出されています 。日本人の顔の形に合わせた緻密な設計と、職人の手作業で一本一本磨き上げられる美しい艶は、まさに鯖江ならではの品質と言えるでしょう 。
以下の参考リンクでは、鯖江のメガネづくりの歴史や技術について詳しく解説されています。
メガネづくりの聖地、鯖江を訪ねて。〜鯖江のメガネのすごさを知る〜
トレミーの由来、天文学者プトレマイオスと48星座
Ptolemy48のブランド名の由来となったクラウディオス・プトレマイオス(日本では一般的に英語名のトレミーで知られる)は、2世紀にローマ帝国時代のエジプトで活躍した天文学者、地理学者、数学者です 。彼の最大の功績は、天文学の集大成ともいえる専門書『
アルマゲスト』を著したことです 。この中で彼は、地球が宇宙の中心にあり、その周りを太陽や月、惑星が回っているとする「天動説」を、精緻な数学モデルを用いて理論的に体系化しました 。この天動説は、16世紀にコペルニクスが地動説を唱えるまでの約1400年間、西洋天文学の根幹をなす宇宙観として絶対的な権威を持ち続けました 。
『アルマゲスト』には、天体の動きを計算するための詳細なデータと共に、恒星の位置を示す星座についても記録されています 。プトレマイオスは、当时知られていた恒星を観測し、それらを48の星座に分類してカタログ化したのです 。これが「
トレミーの48星座」と呼ばれるもので、現代の88星座の原型となっています 。Ptolemy48の「48」という数字は、この歴史的な星座の数に敬意を表したものと考えられ、メガネという光学機器と、星々を観測した古代の天文学者との間に、壮大なロマンを感じさせます 。
📜 **トレミーの48星座リスト**
以下の参考リンクでは、トレミーの48星座の一覧を確認できます。
トレミーの48星座 - Wikipedia
トレミーの光学研究と現代メガネ技術の意外な接点
プトレマイオスが天文学者としてだけでなく、光学の分野でも重要な足跡を残していたことは、あまり知られていないかもしれません 。彼は『光学』という著作の中で、光の反射や屈折といった現象について、詳細な実験と考察を行っています 。特に注目すべきは、光が空気中から水中に入る際の屈折角度を、様々な入射角度で測定し、その結果を表にまとめている点です 。これは、実験に基づいて物理法則を探求するという、近代科学的なアプローチの萌芽とも言えるでしょう。
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当時の主流だったのは、ユークリッドなどが提唱した、目から「視線」と呼ばれる光線のようなものが放射され、それが対象物に当たることで物が見えるという「外送理論」でした 。プトレマイオスもこの理論を受け継ぎつつ、錯視(ものが実際とは違って見える現象)の原因を心理的な要因も含めて分析するなど、より総合的な視覚論を展開しようと試みていました 。彼の屈折の法則は完全ではありませんでしたが、レンズによって光がどのように曲げられるのかという問いは、まさに現代のメガネのレンズ設計の根幹に関わるテーマです。古代の天文学者が覗き込んだ光の世界と、現代の我々がメガネを通して見るクリアな視界が、1900年以上の時を超えて繋がっていると考えると、非常に興味深いものがあります 。
トレミーの星座にはない「へびつかい座」とギリシャ神話
星占いで馴染み深い黄道十二星座ですが、実は天文学的には、太陽の通り道である「黄道」は12ではなく13の星座を通過しています 。トレミーの48星座にも含まれる「へびつかい座」の一部が、さそり座といて座の間に割り込む形で黄道にかかっているのです 。そのため、一時期「13星座占い」が話題になったことを覚えている方もいるかもしれません 。
では、なぜへびつかい座は伝統的に黄道十二星座から外されてきたのでしょうか。占星術が体系化された古代
バビロニアでは、1年を12ヶ月とする暦に合わせて、星座も12個に分割するのが都合が良かったため、意図的にへびつかい座を外したという説が有力です。
へびつかい座は、
ギリシャ神話に登場する名医
アスクレピオスがモデルとされています 。彼は死者さえも蘇らせるほどの医術を持っていましたが、それが世界の秩序を乱すと神々の怒りを買い、大神
ゼウスによって雷で撃ち殺されてしまいます 。しかし、その功績を惜しんだゼウスによって天に上げられ、星座になったと伝えられています。へびつかい座が蛇を持っているのは、蛇が脱皮を繰り返すことから、古代より死と再生、そして治癒の象徴とされていたためです。Ptolemy48の「48」という完成された数字の背景に、あえて数えられなかった「13番目」の星座が存在するという事実は、ブランドの持つストーリーに更なる深みとミステリアスな魅力を与えていると言えるかもしれません 。
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