バビロニアfgoアニメ見どころと星座神話の関係

FGOバビロニアのアニメには古代メソポタミア神話と星座の深い繋がりが隠されています。三女神同盟やギルガメッシュの物語を通じて、現代の占星術や12星座の起源を探る楽しみ方はご存知ですか?

バビロニアfgoアニメの見どころ

アニメの核心ポイント
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三女神同盟との戦い

ゴルゴーン、ケツァル・コアトル、エレシュキガルという三柱の女神が人類殲滅を目論み、バビロニアの命運を握る

👑
賢王ギルガメッシュ

傲慢な英雄王が成長し、絶望的状況でもウルクの民を守り抜く賢明な統治者として描かれる

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星座と神話の融合

古代バビロニアで生まれた星座と占星術が物語の背景に織り込まれ、神代最後の時代を彩る

バビロニアfgoアニメのストーリー概要

 

Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-は、2019年10月から2020年3月までTOKYO MXほかで全2クールにわたって放送されたテレビアニメ作品です。原作ゲーム『FGO』の第1部第七章「絶対魔獣戦線 バビロニア」をアニメ化したもので、Fateシリーズ生誕15周年記念作品として制作されました。舞台は紀元前2655年の古代メソポタミア、神代最後の時代です。主人公の藤丸立香とデミ・サーヴァントのマシュは、人理修復のために特異点と化したバビロニアへ赴きます。

 

参考)https://dic.pixiv.net/a/%E7%B5%B6%E5%AF%BE%E9%AD%94%E7%8D%A3%E6%88%A6%E7%B7%9A%E3%83%90%E3%83%93%E3%83%AD%E3%83%8B%E3%82%A2

そこで彼らが目にしたのは、魔獣の猛攻を食い止める要塞都市・絶対魔獣戦線と、脅威に曝されながらも懸命に生きる人びとの姿でした。この特異点では「三女神同盟」を名乗る三人の女神が魔獣の群れを引き連れてバビロニアを滅ぼすべく襲撃を仕掛けてきており、ギルガメッシュ王は聖杯を使用して複数のサーヴァントを召喚し対抗していました。物語は神々と魔獣、それに抗う人類という壮大な構図で描かれています。

 

参考)【FGO バビロニア アニメ】声優情報と作品概要・あらすじ紹…

制作はCloverWorksが担当し、監督は赤井俊文が務めました。アニメーション制作には高い評価が集まり、特に戦闘シーンではゴルゴーン戦やティアマト戦といった重要な場面で圧倒的な映像表現が話題となりました。ストーリーの展開も丁寧で、ウルクが滅びることを知りながら懸命に生きる人々の姿が印象的に描かれ、視聴者の心を強く揺さぶりました。

 

参考)アニメFGO 絶対魔獣戦線バビロニア 感想 「藤丸立香」は主…

バビロニアfgoアニメの三女神同盟キャラクター

三女神同盟は物語の中核を成す敵対勢力で、ゴルゴーン、ケツァル・コアトル、エレシュキガルの三柱の女神で構成されています。盟主を務めるゴルゴーンは、クラスがアヴェンジャーで人類殲滅を目論むサーヴァントです。ウルク北方の山岳地帯を拠点とし、蛇と化した髪の触手を持つ魔獣の女王とも呼べる存在として描かれています。彼女は自身のことをティアマトと偽っていましたが、実際にははぐれのサーヴァントとして召喚され彷徨っていたところをキングゥによりティアマトと同調させられた存在です。

 

参考)CHARACTER

ケツァル・コアトルはアステカ文明の主神であり、神格の高い女神です。風の神の性質も持ちますが、FGOでは炎を扱う宝具を使用するキャラクターとして登場します。本来は男神として知られているにも関わらず、作中では女神として描かれているという興味深い設定も持っています。エレシュキガルはイシュタルと身体を共有している冥界の女神で、三女神同盟の一角を担います。

 

参考)【FGO】バビロニアに登場したサーヴァント・キャラまとめ/7…

これらの女神たちは個性的な性格と可愛い見た目も相まって油断しがちですが、実際にはかなりの強敵です。物語のキーとなるのは、こうした女神たちを如何に仲間へと引き入れるかという点にあります。三女神同盟攻略の順番や展開は、エニアグラム分析などを用いて考察されるほど綿密に構成されており、キャラクターの深い魅力を引き出しています。

 

参考)【FGO バビロニア アニメ】作品情報まとめ|Fate/Gr…

バビロニア神話と星座占星術の起源

古代バビロニアは、現代の占星術や星座の概念が生まれた場所として知られています。バビロニアの天文学者たちは紀元前5世紀に黄道十二宮を指定し、太陽と月の動き、水星・金星・火星・木星・土星の惑星運行、黄道12星座の位置、彗星や流星などの天体現象を詳細に記録しました。彼らは星々を結びつけて「星座」を考え出し、日が沈んだ直後に東の空に現れる星座からその時の季節を知り、日没からの経過時間も星座の位置で判定していました。

 

参考)古代バビロニアの王様たちも占いで決めてた!?星が決める王位継…

バビロニアでは1年を12に分割し、天空に12の星座を設定しました。これらの星座の多くは粘土板文書、印章、境界石に描かれた図形などから現代まで続いているものと判定できます。例えば牡羊座は「農夫」(春の農作業の季節)、牡牛座は「天の牛」(豊穣の象徴)、双子座は「双子の神」(天と地の仲介者)、蟹座は「カニ」(水の守護者)、獅子座は「ライオン」(王の威厳)、乙女座は「穂を持つ女神」(収穫の女神)として表現されていました。

 

参考)メソポタミア文明の天文学

占星術は古代バビロンでは神聖な儀式であり、神官が星や惑星の動きを神々のメッセージととらえて王や国家の行方を占っていました。王が病気になった際には、占星術師たちが天体を観測し、長男の運勢には火星が蠍座で「戦いと困難」を示し、次男の運勢には木星が射手座で「正義と繁栄」を暗示するといった具合に、王位継承までも星が決定する重要な役割を果たしていました。中世ヨーロッパではバビロニア人をカルディア人と呼び、カルディア人とは天文学者(占星術師、数学者)という意味を持っていたほどです。

 

参考)星座の起源と歴史:夜空を彩る“宇宙の地図”の物語

バビロニアfgoアニメと12星座の繋がり

FGOバビロニアのアニメには、古代バビロニアで成立した12星座の概念が物語の背景に深く関わっています。バビロニアのおうし座は、英雄ギルガメッシュが大刀で真っ二つにしたもので、今でも大空に前半分だけを現わしているという神話があります。このエピソードは、アニメに登場する賢王ギルガメッシュのキャラクター性や背景設定とも呼応する要素です。蠍座も古代バビロニアからある古い星座で、夏の代表星座として冬のオリオン座のライバル関係にあります。

 

参考)感想『TVアニメ FGO -絶対魔獣戦線バビロニア-』原作お…

ギリシア神話では双子座は、スパルタのテュンダレオス王妃レダが白鳥に姿を変えた大神ゼウスと愛し合い、身ごもった卵から生まれた双子の兄弟の星座とされています。古代バビロニアではカストルポルックスを「大きな双子」と呼び、双子座の胴体のあたりには「小さな双子」という星座も作られていました。こうした星座の成り立ちと神話の物語は、FGOバビロニアに登場する神々や英雄たちのキャラクター造形とも深い関連性を持っています。

 

参考)301

アニメの舞台である紀元前2655年のメソポタミアは、まさに星座と占星術が体系化されていた時代です。バビロニアの星座は4千年の時を越え、ギリシア、ローマ、西ヨーロッパに伝わり、現在の日本にまで伝わってきています。星座は5000年前のメソポタミア文明で誕生し、ギリシャ・ローマで神話と融合して体系化されましたが、その源流がバビロニアにあることは、アニメの世界観をより深く理解するための重要な鍵となります。

バビロニア人が黄道帯の概念を思いついたとき、12個の星座が対応する十二宮に付けられましたが、星座は12個の等しい30度の部分の境界にきちんと収まらないことも知られていました。バビロニアの天文学者はへびつかい座の13番目の星座も知っていましたが、太陰暦の12か月の古代の暦には適合しなかったため採用されませんでした。こうした緻密な天文学的知識と神話的解釈が融合した文化背景が、FGOバビロニアのアニメ作品における世界観の厚みを支えています。

 

参考)https://starwalk.space/ja/news/zodiac-constellations

バビロニアfgoアニメのキャラクター魅力

アニメの最大の魅力は、個性豊かなキャラクターたちです。好きなキャラクターランキングでは、第1位にギルガメッシュ、第2位にイシュタル、第3位にアナ、第4位にロマニ・アーキマン、第5位にマシュ・キリエライトがランクインしています。賢王ギルガメッシュは、Fate/stay nightやFate/Zeroでサーヴァントとして登場した傲慢な英雄王とは異なり、FGOバビロニアでは人間(正確には神人間のハーフ)として描かれています。傲慢な側面を残しつつも賢王となった彼が、絶望的な状況の中で立ち向かう姿は視聴者に強い印象を与えます。

 

参考)【FGOバビロニア】キャラ&エピソード人気ランキング発表

マーリンやアナといった癖と魅力のある仲間たちも物語を引き立てます。マーリンを演じる櫻井孝宏さんは、ゲーム『FGO』の収録でキャラクターをチューニングし、固めた状態でアニメ収録に臨めたと語っています。シドゥリやジウスドゥラなど、ストーリーに登場する脇役キャラクターたちもそれぞれ重要な役割を果たし、物語に深みを与えています。

 

参考)SPECIAL

主人公の藤丸立香についても、アニメを通じて「主人公たり得る」存在として丁寧に描写されています。確かにバビロニアはシリーズ屈指のエピソードですが、物語は終盤の展開であり、スター・ウォーズで例えるならいきなりep.3から放映するようなものです。それでもアニメは視聴者を引き込む力を持ち、戦闘シーンでは今の視聴者にウケるようなグリグリ動く刺激的な映像が展開されました。節目である防壁でのゴルゴーン戦や、ケツァルコアトルの特攻、クライマックスのティアマト戦と、盛り上げる部分での気合いの入り方が凄まじく評価されています。

TVアニメ「Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-」公式サイト
公式サイトではキャラクター詳細やエピソード情報が充実しており、アニメの世界観をより深く理解できます。

 

アニプレックス公式ストーリーページ
各エピソードのあらすじや制作スタッフ情報が詳しく掲載され報が詳しく掲載されており、視聴の参考になります。

 

 


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