ゴメイサ ラブヒロと星座の意味や由来

こいぬ座のゴメイサは冬の夜空に輝く3等星で、ラブヒロのキャラクター名の由来にもなっています。星の語源や神話、ゲームキャラクターとの関係性について詳しく知りたくありませんか?

ゴメイサとラブヒロの関係

この記事でわかること
ゴメイサの星座と意味

こいぬ座β星ゴメイサの天文学的特徴とアラビア語に由来する美しい名前の意味を解説

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ラブヒロとキャラクター

ライブ・ア・ヒーロー!に登場するゴメイサの設定や特徴、ゲーム内での役割

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星座神話と由来

こいぬ座に伝わる古代ギリシャの神話や、冬の大三角との位置関係

ゴメイサとラブヒロのキャラクター設定

 

ゴメイサは、スマートフォン向けゲーム「ライブ・ア・ヒーロー!(通称:ラブヒロ)」に登場する人気キャラクターです。このゲームは、2220年を舞台にヒーローたちがカイブツと呼ばれる敵と戦うバトルRPGで、さまざまな職業に就く人々がヒーローに変身して戦う世界観が特徴となっています。

 

参考)ゴメイサ - ライブ・ア・ヒーロー! Wiki*

ゲーム内のゴメイサは、☆5ランクのヒーローとして登場し、木属性で回復役を担当するキャラクターです。巨木と共に息づく文明を持つ惑星の出身で、巨木信仰の下で神体に祈りを捧げるための踊り子だったという設定があります。そのため踊ることを好み、純粋無垢で天真爛漫、人懐こくて他者を疑うことを知らない性格として描かれています。

 

参考)ゴメイサ|ライブ・ア・ヒーロー!

ゲームシステムでは、ヒーローとサイドキックのタッグを最大5組編成してターン制のコマンドバトルを行う仕組みになっており、ゴメイサは前線で戦うヒーローとして仲間を癒やす重要な役割を果たします。また、「聖氷のゴメイサ」など、イベント限定の姿も実装されており、氷壁で仲間を守る新たなヒーロー姿も登場しています。

 

参考)https://x.com/lah_lw/status/1729787434664100232

ラブヒロの最大の特徴は、ヒーローたちがドローンカメラでライブ中継されているという設定で、住人たちからの応援によってView Powerを得るという独特な世界観です。ゴメイサもこのシステムの中で、プレイヤーの観測者としてのサポートを受けながら戦います。

 

参考)ライブアヒーロー(ラブヒロ)のアカウントデータ、RMTの販売…

ゴメイサの星座における位置と特徴

ゴメイサは、こいぬ座β星(ベータ星)の固有名で、見かけの等級2.89等の3等星です。天文学的には、スペクトル型B8Veに分類されるB型主系列星で、星から放出されたガスが周囲にあることを示す水素の輝線が見られる「Be星」という特殊なタイプの恒星です。

 

参考)こいぬ座ベータ星 - Wikipedia

こいぬ座は、1等星のプロキオンと3等星のゴメイサの2つの明るい星を結んでできる小さな星座です。プロキオンは全天21の1等星の1つで、見かけの等級0.37等という非常に明るい星ですが、ゴメイサはそれに比べるとかなり暗い星になります。この2つの星以外は4等星以下の暗い星ばかりで、こいぬ座は非常にシンプルな構成の星座です。

 

参考)こいぬ座 - Wikipedia

こいぬ座を探すには、冬の大三角を目印にするとわかりやすいでしょう。オリオン座ベテルギウスおおいぬ座シリウス、そしてこいぬ座のプロキオンを結ぶと、ほぼ正三角形を形作ります。ベテルギウスは赤く輝き、シリウスは全天で最も明るい恒星、プロキオンは白色に輝いています。ゴメイサはプロキオンのすぐ近くにある星で、この冬の大三角から少し北東の位置に見つけることができます。

 

参考)いぶりの☆星空散歩 こいぬ座

プロキオンという名前は、ギリシア語で「犬の前」という意味を持ち、この星がシリウスよりも少し先に地平線から昇ることに由来しています。こいぬ座は、太陽系から約11.5光年という比較的近い距離にあるプロキオンを中心とした星座で、おおいぬ座のシリウス(8.7光年)とともに、地球に近い恒星として知られています。

 

参考)『冬の大三角』を使って冬の星座を見つけよう!

ゴメイサの意味と語源の秘密

ゴメイサ(Gomeisa)という名前は、アラビア語で「小さな涙ぐんだもの」または「泣き濡れた瞳(の女性)」を意味する「al-ghumaiṣāʾ(アル=グマイサー)」に由来します。「かすかなもの」や「涙ぐんでいるもの」という意味を持つとも言われており、これはシリウスよりも暗いことから名付けられたと考えられています。

 

参考)https://www.city.matsumoto.nagano.jp/uploaded/attachment/14935.pdf

興味深いことに、この名前は元々こいぬ座α星のプロキオン、あるいはこいぬ座全体の名前として使われていたものでした。しかし、時代を経てβ星の固有名として定着したという歴史があります。松本市の天文資料でも、ゴメイサには「かすかなもの」や「涙ぐんでいるもの」という意味があると紹介されています。

 

参考)https://stellarscenes.net/seiza/cmi.html

アラビア語の語源から考えると、ゴメイサという名前には繊細で感傷的な美しさが込められています。全天で最も明るいシリウスと比較されることで「涙ぐんでいる」と表現された3等星ゴメイサは、明るさでは劣るものの、独自の魅力を持つ星として古代から認識されていたことがわかります。

 

参考)見上げよう星空、見つめようこの地球-コラムオンライン |総合…

こいぬ座自体も、紀元前1200年頃には既に「海の犬座」として知られていた古い星座で、中世にアラビアに伝わってから「こいぬ座」と呼ばれるようになりました。プロキオンの名前がその後こいぬ座の1等星として残り、元々の名前であったゴメイサが3等星の固有名となったという変遷は、星座の名称が文化圏を超えて伝わる中で変化していった歴史を物語っています。

 

参考)星座八十八夜 #57 大犬の前にのぼる小犬「こいぬ座」 - …

こいぬ座の神話と伝承

こいぬ座には複数の神話や伝承が伝えられており、その由来には諸説あります。最も一般的な説は、ギリシャ神話の狩人オリオンが従えていた猟犬の姿を表しているというものです。こいぬ座はオリオン座の東に位置し、1等星のプロキオンが目立つため、おおいぬ座とともにオリオンの猟犬として関連付けられてきました。

 

参考)https://seiza.imagestyle.biz/sinwa/koinu.shtml

別の神話では、こいぬ座は「ラエラプス」という速く走る犬で、決して獲物を逃さない伝説の猟犬だったとされています。しかし、絶対に捕まらない狐(テウメーソスの狐)を追いかけたため、神ゼウスによって空に上げられて星座になったという話もあります。この神話は、永遠に続く追跡という矛盾を解決するために、両者を星座にしたというユニークな物語です。

 

参考)こいぬ座について知ろう!【冬の夜空に輝く小さな忠犬の物語】 …

また、酒神ディオニュソスから葡萄酒の製法を教わったアテネ王イカリオスの飼い犬メーラ(マイラ)が、こいぬ座のモデルになっているという伝承もあります。メーラはイカリオスに大変可愛がられており、イカリオスが病で亡くなった後、その前を動かず食事も取らずに終には後を追うように死んでしまったという忠犬の物語です。ただし、一説ではメーラはおおいぬ座になったとも言われており、こいぬ座とおおいぬ座の神話には重なり合う部分が多く見られます。

日本では「狩人アクタイオーンの猟犬メランポスがこいぬ座となった」という話が紹介されることがありますが、実はこの説の出典となる古代ギリシア・ローマの文献は全く示されておらず、出所不明の伝承であることがわかっています。このように、こいぬ座の由来には確定的な神話が存在せず、複数の物語が地域や時代によって語り継がれてきたという特徴があります。

ゴメイサが教えてくれる星座観測の楽しみ方

冬の夜空でゴメイサを観測するには、まず冬の大三角を見つけることから始めましょう。オリオン座のベテルギウス、おおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオンを結ぶこの三角形は、冬の星空の最も目立つ目印です。プロキオンを見つけたら、そのすぐ近くにある3等星がゴメイサです。

 

参考)こいぬ座 - 冬の星座 - 星空 - Yahoo!きっず図鑑

ゴメイサは3等星なので、都市部の明るい空では見つけにくいかもしれません。しかし、空気が澄んだ冬の夜、街灯の少ない場所であれば比較的容易に観測できます。プロキオンの白い輝きと比較しながら、やや青白く輝くゴメイサを探してみると、「涙ぐんだ瞳」という名前の意味がより実感できるでしょう。

 

参考)https://ameblo.jp/sadaltemis/entry-11438276336.html

こいぬ座は銀河平面に近い位置にありますが、目立つ星団や星雲はありません。そのため、星座そのものの形を楽しむというよりも、プロキオンとゴメイサの2つの星を結ぶシンプルな線から、古代の人々が小さな犬の姿を想像したことに思いを馳せるのが観測の醍醐味です。

プロキオンまでの距離は11.4光年で、夜空に見える恒星の中では比較的近い部類に入ります。一方、ゴメイサははるかに遠い距離にある星で、実際には非常に明るく輝いている巨大な恒星です。見かけの明るさは3等級ですが、これは地球からの距離が遠いためで、もし同じ距離にあればプロキオンよりもはるかに明るく見えるはずです。このような星の特性を知ることで、夜空の星々への理解がより深まります。

星座観測初心者の方は、まず冬の大三角から始めて、徐々にこいぬ座の小さな姿を探してみることをおすすめします。ゴメイサという美しい名前の由来を知った上で実際の星を観測すると、星空の見え方がまったく違ったものになるでしょう。

 

参考)2,3等星で星空案内・冬(その1)|さんたさん@北の大地の天…

松本市公式サイトでは、ゴメイサの意味や観測方法について詳しく解説されています
ケンコー・トキナーの冬の大三角解説ページでは、プロキオンとゴメイサの見つけ方が写真付きで紹介されています

 

 




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