流星群今日どこで見れる|観測場所と方角の選び方

今夜の流星群はどこで見れるのか、最適な観測場所や時間帯、観測方法まで詳しく解説。初心者でも失敗しない観測のコツや準備物、放射点の見つけ方をまとめました。今日の流星群観測を最高のものにしませんか?

流星群今日どこで見れる

今日の流星群観測ポイント
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おうし座北流星群が活動中

11月12日頃に極大を迎え、火球と呼ばれる明るい流星が多く見られます

しし座流星群も注目

11月16日〜18日にかけて見頃を迎え、1時間に最大15個程度の流星が観測可能

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観測は午前2〜4時が最適

空が最も暗く、放射点も高い位置にあるため流れ星がよく見える時間帯です

流星群を今日観測できる時間帯

 

今日11月14日の夜は、おうし座北流星群としし座流星群の両方が活動している期間です。流星群の観測に最適な時間帯は、空が最も暗くなる午前2時から4時頃とされています。この時間帯は放射点が空の高い位置に昇っており、流星が見やすい条件が整っています。

 

参考)流星群2025年の一覧カレンダー!おすすめの方角や時間帯もま…

おうし座北流星群は11月12日頃に極大を迎えましたが、ピークがなだらかな流星群のため、前後数日間は観測のチャンスがあります。一方、しし座流星群は11月16日〜18日が見頃のピークとなり、特に11月18日の午前3時頃が極大時刻です。今日の観測では両方の流星群からの流れ星が期待できるため、深夜から明け方にかけての時間帯を狙うのが効果的です。

 

参考)スタッフだより

ただし、流星は一晩中流れる可能性があるため、午後7時頃から観測を始めることも可能です。日付が変わると月明かりの影響が大きくなる場合もあるため、月の状態を事前に確認しておくことをおすすめします。

 

参考)おうし座流星群の北群、11月12日に極大…おすすめ観測時間帯…

流星群観測に適した場所の選び方

流星群観測の成否は「どこで見るか」で大きく左右されます。最も重要なポイントは、街灯や建物の明かりが少ない暗い場所を選ぶことです。光害の少ない環境では、肉眼で見える流星の数が格段に増加します。

 

参考)流星群が見頃!観測の注意点は? - ウェザーニュース

具体的なおすすめ観測場所としては、都市部から離れた郊外の公園や河川敷が挙げられます。標高の高い山や高原は空気が澄んでおり、光害も少ないため最高の観測地となります。また、海岸も海の方向に光害がなく視界が開けているため適しています。さらに、空が広く見渡せる開放的な場所、例えば周囲が360度開けた天体観測スポットが流星観測には最適です。

 

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観測場所を選ぶ際のチェックポイントは、周囲に高い建物や山、木などの視界を遮るものがないか確認することです。特に放射点のある方角が開けているかどうかも重要です。また、夜間の活動になるため、足元が安全で長時間滞在できる場所であることも確認しましょう。私有地や立ち入り禁止の場所には絶対に入らないよう注意が必要です。

 

参考)【2024年】流星群の観測ガイド 見頃の時期や方角を徹底解説

流星群の放射点と観測方角

流星群には「放射点」と呼ばれる特定の位置があり、流星がそこから放射状に広がるように見えます。放射点とは、流星の軌跡を逆向きに延長したときに通る点のことで、地球から見て流星群の元になるチリの粒が地球に飛び込んでくる方向を表しています。流星群のチリの粒は平行に飛び込んでくるため、遠近法の効果で放射点を中心に四方八方へ放射状に広がるように流れるのです。

 

参考)流星群の観察方法

しかし、流星群は放射点のある方向だけに流星が出現するわけではなく、夜空のどこにでも現れます。放射点とは反対の方向を見ていても、平均すれば放射点の方向を見たときと同じ数の流星を見ることができます。そのため、最も効果的な観測方法は、特定の方角を凝視するのではなく、空の中心(天頂)付近を中心に、できるだけ広い範囲をぼんやりと眺めることです。

 

参考)【2025年最新】しぶんぎ座流星群はどこで見える?|場所・方…

おうし座北流星群の放射点はおうし座の方向にあり、しし座流星群の放射点はしし座付近に位置します。放射点は真夜中ごろに昇り、夜明け前に空の高い位置に達します。レジャーシートに寝転がって、楽な姿勢で空全体を見渡すのが理想的な観測スタイルです。

 

参考)https://starwalk.space/ja/news/leonid-meteor-shower

流星群観測に必要な準備と持ち物

流星群観測を快適に楽しむためには、適切な準備と持ち物が欠かせません。まず必須アイテムとして、懐中電灯またはランタンを用意しましょう。足元と手元の照明として重要ですが、観測中は暗さに目を慣らすため、赤色LEDや暖色系のライトが理想的です。次に防寒対策が非常に重要で、11月の深夜から明け方は気温が大きく下がるため、ダウンジャケット、ニット帽、手袋、マフラー、ネックウォーマーなどをフル装備しましょう。特に首元を温めると体全体が暖かく感じられます。

 

参考)流星群の楽しみ方|ホームセンター|HowTo情報

観測を快適にするためのアイテムとして、レジャーシートや折りたたみチェア、エアーマットがあると長時間の観測でも疲れにくくなります。また、暖かい飲み物を入れた魔法瓶やコーヒー、サンドイッチなどの軽食も持参すると良いでしょう。寒い環境では体を温めつつ長時間の観察を楽しむことができます。

 

参考)https://starwalk.space/ja/news/tips-for-watching-meteor-showers

その他あると便利なものとして、星座早見盤や星座アプリ(Star Walkなど)があると、放射点や星座の位置を確認でき、より充実した観測体験になります。虫除けスプレーやゴミ袋も忘れずに持参しましょう。流星を撮影したい場合は、マニュアル設定できるカメラと三脚、レリーズを用意すると良いでしょう。

 

参考)流星群の撮り方・観測方法

流星群観測時の天気と月の条件

流星群観測の成否を決める重要な要因の一つが天気と月の状態です。曇りや雨の時は流星群を楽しむことができないため、観測日を選ぶ際は必ず天気予報を確認しましょう。晴天で空気が澄んでいる日は、より多くの流星を観測できる可能性が高まります。

月の満ち欠けも観測条件に大きく影響します。月明かりが強いと空が明るくなり、暗い流星が見えにくくなってしまいます。2025年のしし座流星群は新月の数日前に極大を迎えるため、観察条件は非常に良好とされています。11月16日の深夜から17日明け方にかけては、月の影響が少なく暗い空で観測できるため、流星観察には絶好のタイミングです。

 

参考)https://starwalk.space/ja/news/november-meteor-showers

また、流星を見つけるには目が暗さに慣れる時間も必要です。屋外に出てすぐに流星を見つけることができなくても諦めず、最低でも15分間は目を慣らすことがポイントになります。この待ち時間を考慮して、防寒対策をしっかり行い、快適に観測できる環境を整えておくことが大切です。

 

参考)もう失敗しない!星空観察の“本当に必要な持ち物”完全ガイド【…

流星群を写真撮影する方法

流星群を写真に残したい場合、適切な機材と設定が必要です。まず、マニュアル設定が可能なデジタルカメラやスマートフォンを用意しましょう。カメラをしっかり固定できる三脚は必須アイテムです。シャッターを切る際のブレを防ぐため、レリーズやリモコン、スマートフォンの場合はBluetooth機能を使ったシャッター操作がおすすめです。

 

参考)https://ryutao.main.jp/tips_howto21.html

撮影設定としては、ISO感度を1600または3200に設定し、シャッタースピードは15秒から30秒程度の長時間露光で撮影します。絞りは開放に近い設定(F値を小さく)にすると、より多くの光を取り込めます。まずはISO3200、露出30秒で試し撮りをして、適正露出を探っていきましょう。設定が決まったら、繰り返し連続撮影を続けることで流星を捉える確率が上がります。

さらに本格的な撮影を目指す場合は、赤道儀の使用がおすすめです。赤道儀は地球の自転に合わせて星を追尾するため、星を点として写すことができ、流星群の放射点から流れる様子を正確に記録できます。撮影した複数のコマから流星が写っているものを選んで画像処理ソフト(Photoshop、ステライメージなど)で合成すれば、一枚の写真に多数の流れ星が写っている印象的な作品を作ることができます。

 

 


オオルリ流星群 (角川文庫)