カシオペア バンドの現在とメンバーの活動、歴史と今後の展望

日本を代表するフュージョンバンド、カシオペア。2022年の「CASIOPEA-P4」への改名、そして2025年の新メンバー加入とバンド名表記の変更を経て、彼らの活動は新たな局面を迎えています。現在のメンバー構成やそれぞれの活動、そして輝かしい歴史を振り返りながら、進化し続けるカシオペアの未来を覗いてみませんか?

カシオペア バンドの現在

カシオペア:現在の活動と未来への展望
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第5期始動

2025年、新キーボーディスト安部潤が加入し、バンド名が結成当初の「CASIOPEA」に。新たな音楽の旅が始まります。

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メンバーの変遷

結成から現在まで、メンバー交代を経て音楽性を進化させてきました。CASIOPEA-P4としての活動も記憶に新しいです。

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元メンバーの活躍

櫻井哲夫、神保彰、向谷実の3人は「かつしかトリオ」を結成。カシオペア時代を彷彿とさせるサウンドでファンを魅了しています。

カシオペアの現在のメンバーとそれぞれの活動状況

 

2025年、日本のフュージョン界を牽引し続ける伝説的なバンド「カシオペア」は、大きな変革期を迎えました 。キーボーディストの大高清美が個人的な事情により2024年12月に脱退し、2025年2月から新たに作編曲家としても名高い安部潤が正式メンバーとして加入しました 。この新体制への移行に伴い、バンド名は「CASIOPEA-P4」から結成当初の「CASIOPEA」へと原点回帰を果たし、ファンに大きな驚きと期待を与えました 。「第5期」カシオペアとして、彼らは新たな章の幕開けを告げたのです 。
現在のラインナップは、以下の4人です。

  • 🎸 野呂一生 (のろ いっせい) / ギター: 1957年生まれ。カシオペアの創設者であり、リーダー兼メインコンポーザー 。彼の生み出すキャッチーで美しいメロディは、バンドの音楽性の核となっています。ヤマハのSGモデルを長年愛用しており、そのサウンドは彼の代名詞とも言えるでしょう 。
  • 🎸 鳴瀬喜博 (なるせ よしひろ) / ベース: 「ナルチョ」の愛称で親しまれる、日本屈指のベーシスト。チョッパー奏法(現在のスラップ奏法)を日本に広めた第一人者としても知られています。1990年からカシオペアの第2期に参加し、その超絶技巧でバンドのグルーヴを支え続けています。
  • 🎹 安部潤 (あべ じゅん) / キーボード: 2025年から新加入したキーボーディスト 。作編曲家、サウンドプロデューサーとしても幅広く活躍しており、その洗練された音楽的センスがカシオペアに新しい風を吹き込むことが期待されています 。
  • 🥁 今井義頼 (いまい よしのり) / ドラムス: 2022年に「CASIOPEA-P4」として第4期がスタートした際に加入した、若手実力派ドラマー 。有形ランペイジなどでも活動しており、そのパワフルかつテクニカルなドラミングでバンドに新たなダイナミズムをもたらしています 。

各メンバーはカシオペアとしての活動を主軸に置きつつも、ソロ活動や他のアーティストとのセッションなど、精力的に音楽活動を展開しています 。例えば、リーダーの野呂一生はフレットレスギターを用いたソロプロジェクトでも高い評価を得ています 。こうした個々の活動が、カシオペアという集合体にさらなる深みと化学反応を生み出しているのです。
新生CASIOPEAの始動については、以下の公式サイトで詳しく知ることができます。

 

CASIOPEA Official Web Site - News

カシオペアの歴史と CASIOPEA-P4への変遷

カシオペアの歴史は、1977年にリーダーの野呂一生を中心に結成されたことに始まります 。1979年にアルバム『CASIOPEA』で鮮烈なデビューを飾ると、その高度な演奏技術とポップで親しみやすいメロディで、瞬く間に日本の音楽シーンにフュージョンブームを巻き起こしました 。特に、1982年リリースのライブアルバム『Mint Jams』は、彼らの評価を決定づける歴史的名盤として今なお語り継がれています 。「ASAYAKE」や「DOMINO LINE」といった楽曲は、時代を超えて愛される名曲です 。
バンドは長い歴史の中で、メンバーチェンジを繰り返しながら音楽性を進化させてきました。

  • 第1期 (1977年~1989年): 野呂一生(G)、櫻井哲夫(B)、向谷実(Key)、佐々木隆(Ds) ※後に神保彰に交代。黄金期と呼ばれる時代です 。
  • 第2期 (1990年~2006年): 櫻井・神保が脱退し、鳴瀬喜博(B)と日山正明(Ds)が加入。後に日山に代わり熊谷徳明が、さらにその後神保がサポートとして復帰。2006年に惜しまれつつも活動を休止します 。
  • 第3期 (2012年~2022年): 6年間の休止期間を経て、「CASIOPEA 3rd」として活動を再開。オルガン奏者の大高清美をキーボードに迎え、ドラムは再び神保彰がスペシャルサポートとして参加しました 。
  • 第4期 (2022年~2025年2月): ドラマーに若手の今井義頼を正式メンバーとして迎え、「CASIOPEA-P4」に改名 。第1期から第4期までの各時代を象徴するメンバーが集結した、まさにドリームチームのような布陣でした 。この時期には『NEW TOPICS』などのアルバムをリリースし、精力的なライブ活動を展開しました 。

そして2025年、キーボーディストの交代劇を経て、バンドは再び「CASIOPEA」という名を冠し、新たな一歩を踏み出したのです 。このバンド名の変遷は、彼らが常に進化を止めず、その時々の最高の音楽を追求し続けてきた証と言えるでしょう。
CASIOPEA-P4時代の活動については、以下のレーベルサイトでディスコグラフィーなどを確認できます。

 

HATS UNLIMITED - CASIOPEA-P4

元メンバー(神保彰、櫻井哲夫、向谷実)の現在と「かつしかトリオ」の活動

カシオペアの黄金期を支えた元メンバー、櫻井哲夫(ベース)、神保彰(ドラムス)、向谷実(キーボード)の3人も、現在精力的に音楽活動を続けています 。特に注目すべきは、彼らが2021年に結成したバンド「かつしかトリオ」です 。
このトリオの結成は、長年のファンにとってまさに夢のような出来事でした。それぞれのメンバーの経歴は以下の通りです。

  • 🥁 神保彰 (じんぼ あきら): 1980年にカシオペアに加入し、その驚異的なテクニックと正確無比なリズムでバンドのサウンドを新たな次元へと引き上げました 。脱退後もソロアーティストとして、また世界的なドラマーとして活躍を続けています。
  • 🎸 櫻井哲夫 (さくらい てつお): 1976年の結成時から1989年まで在籍したベーシスト 。神保とのコンビネーションは「鉄壁のリズム隊」と称され、カシオペアのグルーヴの要でした。脱退後は神保と共に「JIMSAKU」を結成し、その後もソロとして活動の幅を広げています 。
  • 🎹 向谷実 (むかいや みのる): 1979年のデビューから2012年の「CASIOPEA 3rd」始動前まで、長きにわたりキーボーディストとしてバンドのサウンドを彩ってきました 。現在は音楽活動の傍ら、鉄道シミュレーターの開発者としても有名です。

「かつしかトリオ」というバンド名は、3人がリハーサルを行っていたスタジオが葛飾区にあったことに由来します。彼らのライブでは、カシオペア時代の名曲も披露されることがあり、往年のファンを熱狂させています 。長年の時を経ても色褪せない三位一体のアンサンブルは圧巻の一言です。それぞれのソロ活動で培った経験が加わり、そのサウンドはより一層深みを増しています。
かつしかトリオの活動については、以下のニュース記事で詳しく紹介されています。

 

ぴあ関西版WEB - かつしかトリオ インタビュー

リーダー野呂一生の音楽性と愛用するヤマハSGギターの秘密

カシオペアの音楽的支柱であるリーダー、野呂一生 。彼の作曲家としての才能と、ギタリストとしての卓越した技術は、バンドのアイデンティティそのものです。彼の作り出すメロディは、フュージョンというジャンルにありながら非常にメロディアスで、一度聴いたら忘れられないほどのキャッチーさを持っています。これは、彼が様々な音楽から影響を受け、それを自身のフィルターを通して昇華させているからに他なりません 。「TAKE ME」のような楽曲のギターレクチャー動画も公開されており、その演奏技術の一端を垣間見ることができます 。
そんな野呂一生を語る上で欠かせないのが、彼の愛用するヤマハの「SG」シリーズのギターです 。デビュー以来、彼は一貫してヤマハ製のギターを使用し続けており、その関係は40年以上に及びます 。彼のサウンドは、ヤマハSGと共に作り上げられてきたと言っても過言ではありません。現在のメインギターも、SGのエッセンスを取り入れたシグネチャーモデルです 。
あまり知られていない事実として、野呂は「フレットレスギター」の探求にも早くから取り組んできました 。フレットレスギターとは、その名の通り指板にフレットがないギターで、ヴァイオリンのように滑らかな音程変化(ポルタメント)や独特なニュアンスの表現が可能です。彼は1979年のセカンドアルバム『SUPER FLIGHT』で既に特注のフレットレスSGを使用しており、2001年には全編でフレットレスギターをフィーチャーしたソロアルバム『UNDER THE SKY』をリリースするなど、常に新しい表現の可能性を追求し続けているのです 。この探究心こそが、彼を単なるギタリストではなく、真の音楽家たらしめている理由なのかもしれません。
野呂一生とヤマハギターの関係については、以下の記事で詳しく特集されています。

 

ギター・マガジンWEB - 野呂一生とヤマハ製ギター

【独自視点】カシオペアのバンド名と星座の意外な関係性

「カシオペア」というバンド名を聞いて、多くの人が夜行列車を思い浮かべるかもしれません。実際に、バンド名の由来が寝台特急「カシオペア」号であるという説は広く知られています 。しかし、その列車名の由来をさらに遡ると、夜空に輝く「カシオペヤ座」に行き着きます。この星座とバンドの音楽性には、実は興味深い共通点が見出せるのです。
カシオペヤ座は、北の空に「W」の字を描くように並ぶ5つの明るい星が特徴的な星座です。このW字の形は、古代エチオピアの王妃カシオペイアが椅子に座っている姿を表しているとされています。この星座が持つ物語性や、夜空でひときわ目立つその姿は、カシオペアというバンドの存在感と重なります。
ここで、少し視点を変えてみましょう。

  • メンバーの変遷と星座の繋がり: カシオペヤ座のW字を構成する星々のように、カシオペアもまた、時代ごとに異なる個性を持つメンバー(星)が集まって輝きを放ってきました。メンバーが入れ替わっても、野呂一生という中心的な星(リーダー)の引力によって、常に「カシオペア」という一つの星座としてまとまり、音楽シーンを照らし続けています。第1期から現在の第5期に至るまで、その時々の星々が最高のコンビネーションで輝いてきたのです。
  • 音楽性の多様性とW字の形: カシオペヤ座のW字の形は、見方によってはジグザグのようにも見えます。これは、カシオペアの音楽性が、フュージョンというジャンルを軸にしながらも、ロック、ポップス、ラテンなど様々な要素を取り入れてきた多様性を象徴していると考えることもできます。彼らの音楽は、決して一本道ではなく、常にリスナーの予想を心地よく裏切る展開を見せてくれます。
  • 終わらない旅と周極星: カシオペヤ座は、北極星の周りを一年中沈むことなく回り続ける「周極星」の一つです。これは、メンバーチェンジや活動休止という変化を経ながらも、決してその輝きを失うことなく、常に日本の音楽シーンの中心で回り続けるカシオペアの姿そのものではないでしょうか。彼らの音楽の旅は、まさに終わることのない天体の運行のようなのです。

バンド名の直接的な由来が列車名であったとしても、その根底にある星座の物語とバンドの歩みを重ね合わせてみることで、カシオペアの音楽がより一層、ロマンチックで壮大なものに感じられてきませんか? 夜空を見上げてカシオペヤ座を探すように、彼らの音楽に耳を傾ければ、きっと新たな発見があるはずです。

 

 


PHOTOGRAPHS - カシオペア