イアソンの宝具「天上引き裂きし煌々の船(アストラプスィテ・アルゴー)」は、アルゴー号に乗った英雄たちを召喚する対軍宝具です。宝具発動時には「フハハハハッ!アルゴノーツ、出陣の時だ!」という印象的なセリフとともに、かつての仲間たちが一斉攻撃を仕掛ける壮大な演出が展開されます。
参考)【FGO】イアソンのセリフ・ボイス(CV:保志総一朗) - …
この宝具の特徴は、イアソン自身の立ち位置や株の上下によって協力してくれる英雄の数が変動するという設定にあります。つまり、シチュエーション次第で攻撃回数が増減するため、イアソンのキャラクター性を反映したユニークな宝具となっています。
参考)https://dic.pixiv.net/a/%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%82%BD%E3%83%B3(Fate)
宝具のランクはB++で、レンジは1〜10、最大補足は50人という高い性能を誇ります。ヘラクレス、アタランテ、メディアなど実際にFGOに登場するアルゴノーツのメンバーが宝具演出に登場するため、ファンにとっては神話の英雄たちの共闘を楽しめる魅力的なシーンです。
参考)【FGO】イアソンの元ネタと史実解説 - 神ゲー攻略
召喚時のイアソンは「セイバー、イアソン。召喚に応じて参上してやった。私は勇者であるがその前に船長だ。いいか。くれぐれも前線には出すなよ?絶対に出すなよ?」と念を押します。このセリフには、前線に出たがらない彼の臆病さと指揮官としてのプライドが同時に表現されています。
参考)【FGO】イアソンのセリフ・ボイスと再臨画像・プロフィール|…
霊基再臨を重ねるごとに、イアソンの見た目だけでなくボイスの内容も変化していきます。再臨ボイスでは、徐々にマスターとの信頼関係が構築されていく様子が描かれており、最初は横柄だった態度が少しずつ軟化していく過程を楽しむことができます。
参考)https://www.nicovideo.jp/watch/sm35496924
特筆すべきは、イアソン専用の撤退モーションとボイスが存在することです。HPが0になると、ダッシュで逃げ出すという他のサーヴァントにはない特殊な演出が用意されており、彼のキャラクター性を象徴する要素として人気があります。
参考)イアソン - Fate/Grand Order @wiki …
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マイルームでのイアソンのセリフは、キャラクターの多面性を表現する重要な要素です。通常の会話ボイスでは「ん?クエストに行かないのか?」と問いかける会話1や、「主従?……この私が、貴様より格下だと?面白い冗談だ。今度のハロウィンで披露するがいい」という会話2など、彼の高慢な性格が表れています。
しかし、会話3では「指揮官は二人もいらん。だが、お前は象徴として必要だな」と述べ、マスターの存在価値を認める発言もしています。これはイアソンなりのマスターへの評価であり、彼が単なる傲慢なキャラクターではないことを示しています。
好きなことを聞かれると「無論、好きなことなど決まっている。指一本動かさずして勝利する!最高の気分だ!」と答え、嫌いなことでは「現状が嫌いだ!なんで俺が最前線に出向しなきゃならんのだ!」と愚痴をこぼします。この率直な物言いが、イアソンのキャラクターに親しみやすさを与えています。
イアソンには、所持しているサーヴァントに応じた特殊会話が多数用意されています。特に印象的なのがメディアとの会話で、「ぎゃーーっ!!別れた妻!?済まないが、フィギュアにするのだけは勘弁してくれ!!」と叫ぶ様子は、彼らの複雑な過去を反映しています。
参考)【Fate】イアソンとメディアの関係はFGOで描写されて見方…
メディアリリィに対しては「恐れを知らぬ勇者だった頃の私と出会ったメディア……っ、可憐だ。いつ見ても可憐だ」と若き日の妻への愛情を語りつつも、「それはそれとして、だ!俺のためとはいえ弟を八つ裂きとか普通ドン引くよな!?」とツッコミを入れる二面性が表現されています。
ヘラクレスとの会話では、「ヘラクレス!ヘラクレスじゃないか!ははは、相も変わらずのしかめっ面、逆に安心するな。よし、あとは貴様に任せたぞ」と、かつての仲間への信頼を示します。アタランテには「この猫臭さ、アタランテか。相変わらず辛気臭い顔をしているな」と茶化して矢をつがえられるなど、コミカルなやり取りが展開されます。
絆レベルが上がるにつれて、イアソンの態度は徐々に変化していきます。絆Lv.1では「あーあ、全くなんでこんな場所に……」と不満を漏らし、絆Lv.2では「私は忙しいんだ。後にしてくれ、後に!百年後くらいにな!」と突き放すような態度を取ります。
しかし絆Lv.4になると「なるほど、いいだろう。なら、指揮官の心得ってものを教えてやろう。まず最初に、生き残ることだ。次に、何が何でも生き残ることだ。お前や俺に代わりはいない。そう思え」と、マスターを一人前の指揮官として認め始めます。
絆Lv.5で解放される最終ボイスでは、「なぜ生き残らなければならないか、だと?当たり前だ!身を捨てて得られるものなど、そんなにない!しぶとく立ち回って、生き残ってこその人間だ!お前は英雄ではないのだから、せめてしぶとさくらいは身に着けておけ。分かったか?マスター」という名言が語られます。このセリフは、イアソンの処世術と同時に、マスターへの genuine な心配が表現されており、彼のキャラクターの深さを示す重要なボイスとなっています。
バトル中のイアソンは、指揮官らしい掛け声と臆病な本音が混在するユニークなセリフを発します。アタック時には「行けぇ!なんで!?」「無様に倒れるがいい!」「そらそらそら!」といった、威勢が良いようで不安げな言葉が飛び出します。
参考)イアソン/ボイス - Fate/Grand Order @w…
特徴的なのは、アタランテやメディアリリィとの連携攻撃時のセリフです。イアソンが「畳みかけろ!」と指示を出すと、アタランテは「せいっ!」、メディアリリィは「そーれ!」と応えるという、アルゴノーツの連携を感じさせる演出になっています。
宝具選択時には「アルゴノーツ、集え!」「俺の船を呼び出す!」といった、かつての仲間を呼び集める意志を表すボイスが用意されています。また、ダメージを受けた際の悲鳴や、撤退時の「逃げるぞー!」といったボイスは、イアソンの人間臭さを際立たせる要素として、プレイヤーから愛されています。
参考)【FGO】五節のイアソンの撤退モーションとボイスに草
FGOでは定期的にイベントに合わせて、サーヴァントの追加ボイスが実装されます。イアソンも例外ではなく、CBC2024(チョコレート・ボーイズ・コレクション)では新たなマイルーム会話が追加されました。
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参考)https://www.nicovideo.jp/watch/sm43492110
特に興味深いのは、物語の進行に応じて解放される会話です。第1部3章クリア後には「マスターか。俺は今、オケアノスの記録を見るという精神鍛錬を行っている。ふん!でも、お前の口の悪さも、当時は相当なものだな。よし!これはお互いなかったことにするのが懸命だな!」というセリフが追加されます。
参考)オケアノスのイアソンとかいう|あにまん掲示板
第2部5章アトランティスクリア後には「マスターか。俺は今、アトランティスの記録を見るという精神鍛錬を行っている。ふふっやだぁ!別の俺、格好良すぎ!」と、アトランティスでの自分の活躍を振り返る様子が描かれています。さらに「え?なんだ、急に貴様ら。ネオ・アルゴノーツ?えっ、俺がリーダー?」というネオ・アルゴノーツに関する会話も追加され、仲間たちとの新たな絆が表現されています。
参考)https://dic.pixiv.net/a/%E6%96%B0%E7%94%9F%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%82%B4%E3%83%8E%E3%83%BC%E3%83%84
また、聖杯戦線などの特殊イベントでは、マイルームでは聞けない限定ボイスも用意されており、コレクション性の高い要素となっています。絆レベル3のボイスが修正されたこともあり、細かなボイス調整も行われています。
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参考)【FGO】イアソンとマシュのボイスリストが更新。新規・変更点…
イアソンのマイルーム会話では、師匠であるケイローンや船医のアスクレピオスとの関係性も語られます。ケイローンに対しては「なんだケイローン教授か。もうあんたに教えてもらうものは何もない。どうせ身に付かんさ。……いやだから教科書を持ち出すなって!ランドセル!?ランドセルを付けろと!?」という、教え子特有の反抗的な態度を見せます。
参考)イアーソーン - Wikipedia
ギリシャ神話において、イアソンはケンタウロス族の賢者ケイローンに育てられた経歴を持ちます。ケイローンはヘラクレスやアキレウスなど多くの英雄を育てた教育者であり、イアソンも彼のもとで立派な青年へと成長しました。FGOでのセリフは、この師弟関係を反映したものとなっています。
参考)ギリシャ神話をざっくりとまとめてみる - 王になりたけりゃま…
アスクレピオスに対しては「この薬草の湿った匂い……アスクレピオスか。相変わらず医療にしか関心のない男だが、お前がいるなら安心だ。健康診断は常に私を優先しろ。医療費はもちろんツケだ」と述べており、船医としての信頼と自分勝手さが同居する発言をしています。実際のアルゴノーツ遠征においても、アスクレピオスは船医として参加していたとされる記録があり、この会話はその史実を踏まえています。
参考)古代ギリシャにおけるアルゴノーツ物語の概略と船員の推移——お…
また、アルゴノーツのメンバーが揃ってくると「ほう……あいつもか。アルゴノーツの船員もだいぶ揃ってきたな。どうだマスター?頼もしいだろう!」と誇らしげに語る場面もあり、船長としてのプライドが垣間見えます。