マルバス悪魔の特徴と能力を登場物語で解説

ソロモン72柱の序列5位を占める悪魔マルバスは、治癒と病気、変身能力を持つ総裁として知られています。その特徴や能力、登場作品について詳しくご存知ですか?

マルバス悪魔の特徴と能力

この記事で分かること
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マルバスの基本プロフィール

ソロモン72柱における序列と階級、率いる軍団数などの基礎情報

マルバスの特殊能力

治癒力、病気の蔓延、変身能力、機械工学の知識など多彩な力

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マルバスが登場する作品

アニメやゲーム、小説などエンターテインメント作品での描かれ方

マルバス悪魔のソロモン72柱における序列と階級

 

マルバスは、中世ヨーロッパの魔術書『ゴエティア』に記載されているソロモン72柱の悪魔の一人で、序列第5位という非常に高い地位を占めています。その階級は「総裁(President)」とされ、36の悪魔軍団を指揮する地獄の大総裁として君臨しています。この序列の高さは、マルバスが悪魔の中でも有数の権力者であることを示しており、多くの悪魔たちの上位に位置する存在です。

 

 

参考)ソロモン72柱の悪魔マルバスWITH柴犬

総裁という階級は、ソロモン72柱の中でも特殊な地位で、王、君主、公爵、侯爵、伯爵といった他の爵位を兼任する悪魔も存在します。マルバスの場合は総裁として単独の階級を持ち、36という軍団数は決して少なくない規模です。『ゴエティア』以前の文献である『悪魔の偽王国』では「バルバス(Barbas)」という別名で3番目に記載されており、文献によって若干の差異が見られます。

 

 

参考)https://dic.pixiv.net/a/%E3%83%9E%E3%83%AB%E3%83%90%E3%82%B9

このように、マルバスはソロモン王が使役したとされる72人の悪魔の中でも、初期から登場する重要な存在として位置づけられています。17世紀から伝わるグリモワール『レメゲトン』の第一書『ゴエティア』には、マルバスを召喚するための魔法円や印章のデザイン、必要な呪文などが詳細に記録されています。

 

マルバス悪魔の外見と変身する姿の特徴

マルバスの最大の特徴の一つは、その姿を変化させる能力です。『ゴエティア』によると、マルバスは最初に獅子(ライオン)の姿で現れるとされています。この獰猛な百獣の王の姿は、マルバスの持つ力強さと権威を象徴していると考えられます。

 

 

参考)序列5番『マルバス』ソロモン72柱の悪魔【キーリング】

しかし、マルバスはライオンの姿に留まることなく、召喚者の要求に応じて人間の姿へと変身することができます。この変身能力は、マルバス自身が姿を変えるだけでなく、他者の姿をも変化させる力を持つことと関連しています。具体的には、人間を動物に変身させる能力を有しており、これは召喚者にとって強力な武器となります。

 

 

参考)マルバス - ナムウィキ

アニメや漫画などの現代作品では、この変身能力がさまざまな形で表現されています。『ノケモノたちの夜』という作品では、マルバスは短時間だけ人間の姿に化けることができ、人間に化けているときは一般の人間にも姿が見えるという設定になっています。このように、作品ごとにマルバスの変身能力は独自の解釈が加えられています。

 

 

参考)ノケモノたちの夜|アニメ声優・キャラクター・登場人物・動画配…

獅子から人間への変身という特性は、マルバスが野性と理性、獣性と知性の両面を持つ存在であることを示唆しているとも解釈できます。この二面性こそが、マルバスの持つ多様な能力の源泉なのかもしれません。

 

マルバス悪魔の治癒と病気に関する能力

マルバスが持つ最も特徴的な能力の一つは、病気に関する二面性のある力です。マルバスは病気を治癒する力を持つ一方で、病気を引き起こす力も併せ持つという、極めて特殊な存在です。この相反する能力は、生と死、健康と病の境界に立つ存在としてのマルバスの本質を表しています。

 

 

参考)バルバスとは?どんな悪魔?

治癒能力については、怪我の回復を助けることができ、特に身体的な問題や内臓の病気に対して効果を発揮するとされています。召喚者が病に苦しむ場合、マルバスに助けを求めることで回復の可能性が開かれるのです。この治癒の力は、中世ヨーロッパにおいて医学が未発達だった時代に、人々がマルバスのような存在に希望を見出した理由の一つでしょう。

 

 

参考)<オタクの必修科目>href="https://note.com/2ch3ch/n/n9e1c575174a3" target="_blank">https://note.com/2ch3ch/n/n9e1c575174a3quot;天使と悪魔、ソロモン72柱、オタクの必…

しかし同時に、マルバスは病気を蔓延させる力も持っています。この能力により、召喚者の敵を病に苦しめることも可能です。治癒と病気の両方を操るこの二面性は、マルバスを恐れと期待の対象とする要因となっています。まるで刃物のように、使い手次第で救いにも災いにもなり得るのです。

 

 

参考)マルバスとは?どんな悪魔?

中世の悪魔学において、このような両義的な能力を持つ悪魔は珍しく、マルバスの特異性を際立たせています。病気を治すことも与えることもできるという力は、生命そのものに対する支配権を示唆しており、序列5位という高位に相応しい能力だと言えるでしょう。

 

マルバス悪魔の機械工学と工芸の知識

マルバスのもう一つの重要な特徴は、技術や工芸に関する深い知識を持つことです。特に機械工学や手工芸の知識に優れており、召喚者にこれらの知識を授けることができるとされています。この能力は、他の多くの悪魔が持つ未来予知や秘密を暴く力とは異なる、実践的で具体的な利益をもたらすものです。

 

 

参考)マルバス - Wikipedia

機械的な問題を解決する力を持つとされ、技術的な困難に直面した召喚者にとって、マルバスは非常に頼りになる存在となります。中世から近代にかけて、職人や技術者たちがマルバスの知識を求めたという記録も存在します。この技術的な能力は、マルバスが単なる破壊や災厄をもたらす悪魔ではなく、建設的な力も持つ存在であることを示しています。

 

 

参考)マルバス/Marbas

工芸の知識に優れるという特性も見逃せません。芸術的な創作活動や精密な手作業に関する助言を得られることは、当時の職人階級にとって大きな価値がありました。この能力により、マルバスは「創造」という人間的な営みにも関与する悪魔として位置づけられているのです。

 

 

参考)http://gensoujiten.blog.fc2.com/blog-entry-938.html

興味深いことに、この技術的知識は現代の作品でも活かされています。機械工学や工芸の知識という設定は、現代のゲームやアニメにおいて、マルバスを「技術者」や「発明家」的なキャラクターとして描く際の根拠となっており、古典的な悪魔学の記述が現代のエンターテインメントに継承されている好例と言えます。

 

マルバス悪魔が登場するゲームや物語作品

マルバスは、現代のさまざまなエンターテインメント作品に登場しており、その知名度は高まり続けています。最も注目すべき作品の一つが、星野真による漫画『ノケモノたちの夜』です。この作品は2019年から週刊少年サンデーで連載され、2023年1月にはTOKYO MXなどでテレビアニメが放送されました。

 

 

参考)TVアニメ「ノケモノたちの夜」公式サイト

『ノケモノたちの夜』では、マルバスは主要キャラクターとして登場します。物語の中心となるのは、悪魔が見える少女ウィステリア・ラングレイと大悪魔マルバスの関係です。マルバスはウィステリアの屋根裏部屋を夜な夜な訪れ、語り合う関係を築いていきます。そして、ウィステリアは両目の視力を対価として、マルバスと契約を結ぶという展開が描かれます。

 

 

参考)ノケモノたちの夜 - Wikipedia

この作品におけるマルバスは、不老不死の存在として描かれており、原典の悪魔学における設定を踏まえつつも、独自の解釈が加えられています。アニメ版では小西克幸がマルバスの声を担当し、その魅力的なキャラクター性が表現されています。作品内でマルバスは、短時間だけ人間に化ける能力を持ち、人間の姿のときは一般の人にも見えるという設定になっています。

 

 

参考)ノケモノたちの夜 フレイムナイト

また、『女神転生』シリーズなどのゲーム作品にも、ソロモン72柱の悪魔たちが多数登場していますが、マルバスについての具体的な登場情報は限定的です。しかし、ソロモン72柱の悪魔が頻繁に登場するこのシリーズにおいて、マルバスも何らかの形で取り入れられている可能性は高いでしょう。

 


『悪魔城ドラキュラ』シリーズでは、混同されやすい「マルファス」という別の悪魔が登場していますが、マルバスとマルファスは異なる存在です。マルファスは序列39番の悪魔で、黒い鴉の姿をしており、築城能力に長けています。この二つの悪魔は名前が似ているため混同されることがありますが、能力も姿も全く異なります。

 


さらに、シェイクスピアをはじめとする多くの文学作品にもマルバスは登場しており、その影響力の広さがうかがえます。こうした古典文学から現代のアニメ・ゲームまで、幅広いジャンルでマルバスは描かれ続けており、時代を超えて人々の想像力を刺激する存在であり続けているのです。

 

マルバス悪魔の召喚方法と契約のリスク

マルバスを召喚するためには、『ゴエティア』に記された厳格な手順に従う必要があります。この魔術書には、マルバス専用の印章(シジル)のデザインが収録されており、この印章を正確に作成することが召喚の第一歩となります。印章は特定の金属で作られる必要があり、総裁の階級を持つ悪魔の場合、水銀が使われることが一般的です。

 

 

参考)【ソロモン72柱】悪魔の名前と階級(王、君主、公爵、侯爵、伯…

召喚には魔法円の作成も不可欠です。召喚者は神聖な力によって保護された魔法円の中に立ち、特定の呪文を唱えることでマルバスを呼び出します。『ゴエティア』には必要な呪文も詳細に記されており、これらを正確に発音することが求められます。一つでも手順を誤ると、召喚が失敗するだけでなく、召喚者自身が危険にさらされる可能性があります。

 


マルバスとの契約には、必ず対価が伴います。『ノケモノたちの夜』の例では、主人公ウィステリアが両目の視力を対価として差し出すという設定が描かれていますが、これは創作作品の解釈です。実際の悪魔学においては、対価の内容は召喚者とマルバスの交渉次第とされており、魂や寿命、特定の能力など、さまざまな形態があり得ます。

 


特に注意すべきは、マルバスが持つ病気を蔓延させる能力です。治癒の力を求めて召喚したつもりが、マルバスの機嫌を損ねたり契約条件を誤ったりすれば、逆に病に苦しめられる危険性もあります。この両刃の剣のような性質こそ、悪魔との契約が常にリスクを伴う理由なのです。

 


また、マルバスは36もの軍団を率いる権力者であるため、召喚者に対して高圧的な態度を取る可能性も考慮しなければなりません。召喚者は十分な準備と覚悟を持って臨む必要があり、軽い気持ちで扱える存在では決してないのです。ソロモン王自身も、悪魔たちを封じ込めて管理するために神聖な力を用いたとされており、マルバスのような高位の悪魔との関わりには細心の注意が必要だと言えるでしょう。

 

 

 


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