エリゴルはソロモン72柱の悪魔の中で序列15番に位置する大いなる公爵であり、60個の軍団を指揮する強力な存在です。この悪魔はエリゴス、エリゴール、アビゴル、アビゴールなど複数の呼び名を持ち、グリモワール『レメゲトン』の第一書『ゴエティア』に詳細が記録されています。
参考)https://dic.pixiv.net/a/%E3%82%A8%E3%83%AA%E3%82%B4%E3%82%B9
召喚者の前に現れる際、エリゴルは槍を携え、軍旗を掲げ、蛇または王杖・笏を持った端整な騎士の姿をとります。特に黒衣をまとい黒馬に跨った姿で描かれることが多く、「騎士心公」という異名を持つほど騎士らしい風貌を備えています。この優雅で威厳ある姿は、他の悪魔が獣や怪物の姿をとることが多い中で際立った特徴といえるでしょう。
参考)http://www.st-page.com/sisetu/beno/datensi/Eligor15.htm
エリゴルは「勇気・対立・障害」を司る存在とされ、戦場における力を象徴する悪魔です。興味深いことに、現代では暴走族の守護者という意外な役割も付与されています。
エリゴルが持つ最も顕著な能力は未来予見の力です。特に戦争に関する未来の予測に優れており、戦局を読み取って召喚者を軍事的に支援することができます。この能力により、エリゴスは「戦争のエキスパート」として知られ、召喚者が戦いを有利に進めるための助言を提供します。
隠された事物を発見する能力も重要な特徴です。財宝の隠し場所を教えたり、秘密にされている物事の真相を明らかにしたりする力を持っています。これらの情報提供能力は、召喚者が現実的な利益を得るために非常に有用とされました。
参考)ソロモン72柱 - 異能蒸気奇譚 Wiki*
さらにエリゴルは、王や偉大な人物の寵愛をもたらす力を持つとされています。召喚者に地位や名声を与え、また甘い恋愛をもたらすという伝承もあり、単なる軍事的な力だけでなく、社会的地位の向上や人間関係にも影響を及ぼす多面的な能力を備えています。
参考)エリゴス - Wikipedia
エリゴルが詳しく記述されているグリモワール『レメゲトン』(ソロモンの小さな鍵)は、17世紀から伝わる作者不明の魔術書です。この文献は全5部構成で、エリゴルが登場するのは第一書『ゴエティア』の部分です。
『ゴエティア』には、ソロモン王がどのようにして72柱の悪魔を使役し名声を得たかが記され、各悪魔の性質や使役方法が具体的に述べられています。魔法円、印章の模様とその作成法、悪魔召喚の呪文など、実践的な内容が含まれており、中世から近世ヨーロッパにおける悪魔学の重要な資料となっています。
参考)第38話 ソロモンの『レメゲトン』 - グリモワフィリア(隠…
『レメゲトン』は『ソロモンの小さな鍵』(Lesser Key of Solomon)とも呼ばれ、しばしば『ソロモン王の鎖骨』とも訳されますが、これは"Clavicula"を「鎖骨」の意味に取った解釈によるものです。この文献に記されたエリゴルの姿や能力の描写は、後世の創作作品に多大な影響を与えました。
レメゲトンの全体構造と各書の内容について詳しく解説されています(Wikipedia)
エリゴルは現代の様々な創作作品に登場しており、特にゲーム作品での存在感が顕著です。『真・女神転生』シリーズでは、エリゴールという名前で種族「邪竜」または「堕天使」として登場し、プレイヤーが仲魔として使役できる悪魔の一体となっています。
参考)【真女神転生5Vengeance】エリゴールのスキルと出現場…
『真・女神転生5』では、エリゴールはナガタチョウに出現するボスキャラクターとして登場し、火炎属性の全体攻撃「マハラギ」やクリティカル率を高める技を使用します。プレイヤーはエリゴールの弱点である雷属性の攻撃を駆使して戦う必要があり、戦略的な要素が求められます。
参考)【真女神転生5Vengeance】エリゴールの攻略と弱点|ボ…
ゲーム『ロードオブヴァーミリオン』にも使い魔として登場しており、他の多くのファンタジー作品でもソロモン72柱の悪魔として言及されることがあります。これらの作品では、原典の騎士としての姿や戦争に関する能力が様々な形でアレンジされ、キャラクターの個性として表現されています。
参考)【D2メガテン】エリゴールのおすすめ作り方と素材一覧【女神転…
真・女神転生5におけるエリゴールの詳細な攻略情報とスキル構成(ゲームエイト)
エリゴルに関する意外な側面として、現代では「暴走族の守護者」という独特の位置づけがなされています。これは「騎士心公」という異名や、馬に跨った騎士という姿から連想されたものと考えられ、バイクに乗る者たちとの象徴的な結びつきが生まれました。
また、エリゴルが司る「勇気・対立・障害」という概念は、単なる戦争の神としての側面を超えて、人生における困難や挑戦に立ち向かう力の象徴として解釈されることもあります。財宝の隠し場所を教える能力や、恋愛をもたらす力といった多様な側面は、中世の召喚者たちが抱えていた現実的な欲望を反映していると考えられます。
グリモワールにおける悪魔の記述は、単なる空想ではなく、当時の人々の願望や不安、社会構造を映し出す文化的資料でもあります。エリゴルのように軍事的能力と社会的成功を同時に提供する悪魔の存在は、戦乱の時代における権力への渇望を表現しているともいえるでしょう。
参考)マゴラカ BLOG: href="http://mahoragaillustrations.blogspot.com/2018/09/blog-post_20.html" target="_blank">http://mahoragaillustrations.blogspot.com/2018/09/blog-post_20.htmlamp;#12300;エリゴスhref="http://mahoragaillustrations.blogspot.com/2018/09/blog-post_20.html" target="_blank">http://mahoragaillustrations.blogspot.com/2018/09/blog-post_20.htmlamp;#12301…
占いや悪魔学に興味がある現代の読者にとって、エリゴルは歴史的な魔術思想と現代のポップカルチャーを結びつける興味深い存在といえます。ソロモン72柱の悪魔たちは、それぞれが人間の欲望や恐怖の特定の側面を象徴しており、エリゴルはその中でも「戦略的思考」「先見性」「社会的成功」という人類普遍のテーマを体現しています。