七政四余は四柱推命や紫微斗数の源流なのに、無料では学べないと思っていませんか?
七政四余(しちせいしよ)は、バビロニアからギリシャ、インドを経由して中国へと伝わり、独自の発展を遂げた東洋占星術の最高峰です。その名の通り「七政」と「四余」という2つのグループで構成され、合計11個の天体を使って運命を読み解きます。
「七政」とは、肉眼で観察できる7つの天体——太陽・月・火星・水星・木星・金星・土星——のことで、古代中国では「国家を政する七つのもの」という意味も込められていました。「四余」については後述しますが、仮想的な天体を4つ加えた構成になっています。
なぜ「占いの帝王」と呼ばれるのでしょうか? その理由は、日本でよく知られている四柱推命や紫微斗数の源流だからです。現在では独立した体系を持つように見えるこれらの占術も、もとをたどれば七政四余から生まれた技法や概念を数多く吸収しています。つまり七政四余は、東洋占術の「親」ともいえる存在なのです。
ただし、難解さゆえに日本で広く普及することなく、一時は「真伝が途絶えた幻の占星術」と呼ばれていました。
| 要素 | 内容 |
|---|---|
| 別名 | 十一曜占星術、七政四餘術 |
| 発祥 | バビロニア→ギリシャ→インド→中国(唐代) |
| 主な文献 | 『果老星宗』(張果老著、鄭希誠撰) |
| 日本語文献 | 判田格著『七政四余 最高度の占星術』(国書刊行会) |
占いのルーツを知ることは面白いですね。七政四余を学ぶことで、四柱推命や紫微斗数の背景にある思想まで立体的に理解できるようになります。
七政四余占星学の源流(フォーチュンソフト)|バビロニアからインド・中国への伝播ルートを詳しく解説
七政四余において、一般の人が最も難しく感じるのが「四余」です。四余はすべて「実際には天球上に存在しない仮想的な天体」なのに、占断においては七政(実惑星)と同等かそれ以上の重要性を持つとされています。これが驚きのポイントです。
四余の内容を整理すると以下のようになります。
- 羅喉(らごう):月の昇交点(ドラゴンヘッドとも呼ばれる)。火星の余気とされ、カルマや運命の課題を示す凶星的な存在。
- 計都(けいと):月の降交点(ドラゴンテイルとも呼ばれる)。土星の余気とされ、過去のカルマや障害を表す。
- 紫気(しき):木星の余気。27.99年かけて黄道を一周する特別な吉兆の星で、命盤の中で最も高貴な存在とされる。
- 月孛(げつはい):月の遠地点(西洋占星術でいうリリスに近い)。水星の余気とされ、変化や不安定さをあらわす。
四余は「見えない星」です。しかし影響力は絶大です。たとえば羅喉と計都は現代の西洋占星術でも「ドラゴンヘッド・テイル」としてホロスコープに登場します。同じ天体概念が3000年以上前のバビロニアに起源を持ち、インド占星術ではラーフ・ケートゥと呼ばれ、現在も活躍していると知ると、改めてその重要性がわかります。
また紫気の動きは特殊で、1980年8月7日を基準点として1日あたり約0.0352度しか動きません。約28年で黄道を一周する、ゆっくりとした星です。東京からニューヨークへ徒歩で向かうくらいの、超スローペースなイメージです。
つまり七政四余では「目に見えない4つの天体」が運命の鍵を握っているということです。
七政四餘の概要(占いクラウド)|四余(羅喉・計都・紫気・月孛)の詳しい説明ページ
「七政四余は難しすぎて、専門家に高額な鑑定を依頼するしかない」と思われがちですが、現在は無料または低コストで入門できるリソースが増えています。
まず注目したいのが、スマートフォンアプリです。「七政四餘排盤」というアプリがApp StoreおよびAndroid向けに公開されており、生年月日を入力するだけで命盤(排盤)を自動計算してくれます。複雑な手計算が不要になるため、入門者がまず「自分の命盤を見てみる」という体験ができます。これは使えそうです。
次に書籍面では、判田格氏が著した『七政四余 最高度の占星術』(国書刊行会、4,400円)が現在も手に入る唯一ともいえる日本語の実践書です。中国の原書である『張果星宗(果老星宗)』の占法を和訳・解説したもので、漢籍が読めない方でも取り組める内容になっています。図書館で借りれば費用ゼロで内容を確認できます。
ウェブ上の無料リソースとしては、趣味の研究者によるノート形式のサイトや、ブログ記事が存在します。また中国語が読める方であれば、中文の無料資料が豊富にあります。「果老星宗」「七政四余入门」などの検索ワードで台湾や中国のサイトに膨大な情報が見つかります。
ただし、無料リソースだけで深く学ぶには限界があります。命盤の作成ツールを無料で使うことと、その命盤を正確に読み解くことは別の話です。見るだけなら無料でOKです。読み解くには相応の学習が必要です。
七政四餘排盤(App Store)|スマートフォンで自分の命盤を作成できる無料アプリ
「七政四余はどうせ四柱推命と同じでしょ?」という印象を持つ方が多いのですが、これは大きな誤解です。
四柱推命は生年月日と出生時間から「八字(年柱・月柱・日柱・時柱の8文字)」を算出し、その干支の組み合わせで運命を読む占術です。これに対して七政四余は、生まれた瞬間の実際の惑星配置(天体のホロスコープ)を使います。太陽がどの宮にあるか、木星が何度の位置にいるかを直接使う点で、むしろ西洋占星術に近い構造を持っています。
下の表で主な違いをまとめます。
| 比較項目 | 七政四余 | 四柱推命 |
|---|---|---|
| 使う要素 | 天体の実際の位置(惑星・仮想天体) | 干支(年・月・日・時の8文字) |
| 起源 | バビロニア→インド→中国 | 中国の干支思想 |
| 得意な分野 | 健康運・気の偏り・大局的な運命 | 時期の吉凶・大運の流れ |
| 難易度 | 非常に高い | 高い |
| 命盤に必要な情報 | 生年月日・出生時間・出生地 | 生年月日・出生時間 |
七政四余が最も強みを発揮するのは「健康運と気の偏り」の分析だといわれています。ある七政四余の占い師は、「日々の細かい吉凶の判定には向かないが、月単位・年単位での快調・不調は高精度で占える」と表現しています。
歴史的に見ると、七政四余は元・明代の中国で四柱推命と組み合わせて使われていました。つまり「ライバル」ではなく「補完関係」にあった占術です。両方を知ることで、運命の見えかたが立体的に広がるということですね。
インターネット上では「七政四余 無料」で検索すると、いくつかの鑑定サービスが見つかります。ただし、この占術の性格上、無料サービスを利用する前に把握しておくべき重要な点があります。
まず、命盤の作成に出生時間と出生地が必要という点です。西洋占星術と同じ構造を持つ七政四余では、命宮(アセンダントに相当する宮位)を決定するために、生まれた時間(理想的には1時間以内の精度)と出生地の経緯度が必要になります。四柱推命であれば出生地を問わないことが多いのですが、七政四余では出生地が結果に影響します。出生時間が不明だと命盤の精度が下がります。
次に、鑑定者の専門性を確認することが大切です。日本では七政四余を本格的に扱える占い師の数が非常に少なく、日本語の体系的な書籍もほぼ判田格氏のシリーズに限られています。coconal( ココナラ)等のプラットフォームでも七政四余の鑑定サービスを提供している占い師は数名程度しか確認できません。
では、試す際の現実的なステップはどうなるでしょうか?
- ステップ1:まず無料アプリで自分の命盤(排盤)を作成してみる
- ステップ2:アプリで表示された天体配置を見ながら、無料ブログや解説記事で意味を調べる
- ステップ3:より深く知りたい場合は、図書館で判田格氏の書籍を借りて読む
- ステップ4:専門家への有料鑑定は、独学で基礎を押さえてから依頼すると内容が理解しやすい
ococonala( ココナラ)で七政四余の鑑定を依頼する場合、料金は占い師によって異なりますが、文章での鑑定であれば3,000円〜10,000円程度が相場です。電話鑑定の場合は1分あたり100円〜の設定が多く見られます。
有料鑑定の前に基礎知識を入れておくことが条件です。そうすることで、鑑定で受け取った情報を自分の中で整理しやすくなります。
七政四余の鑑定サービス(ococonala)|占い師への依頼内容・料金・口コミの確認ページ
七政四余 最高度の占星術(国書刊行会)|日本語で読める唯一の実践書の詳細ページ