金運アップを狙って右手の招き猫を買ったのに、実は7割以上のお店が飾っているのは左手上げの方です。
右手を上げた招き猫が招くのは、ずばり「金運・財運」です。右手には「打ち出の小槌を振る手」というイメージが重ねられており、そこからお金を呼び込む力があるとされてきました。
お腹に「千万両」と書かれた小判を持つ常滑焼の招き猫を見たことがある方も多いでしょう。千万両を現代の価値に換算すると、およそ6,000億円にあたるとも言われています。つまり金運です。「それは大きすぎる」と感じるかもしれませんが、縁起物はこのくらいの心意気が重要なのかもしれません。
右手上げの招き猫は、個人の金運アップはもちろん、飲食店・小売店・事業者の「資金繰り改善」を願う場面でも広く用いられています。これは使えそうです。
金運効果をさらに高めたいなら、右手上げで「金色または黄色」の招き猫を選ぶのがおすすめです。金色・黄色は風水においても財運を象徴する色であり、金運×金色の組み合わせは一種の「ダブル効果」として昔から親しまれています。
置く方角にもこだわるなら、金色の招き猫は「西」の方角がベストです。風水では西は金運を司る方角とされており、金色の置物と相性が良いとされています。部屋の西側か、あるいは玄関が西向きなら玄関近くに置いてみると良いでしょう。
| 項目 | 右手上げ |
|---|---|
| ご利益 | 金運・財運・招福 |
| おすすめの色 | 金色・黄色 |
| おすすめの置き場所 | 玄関・レジ周り・西の方角 |
| 向いている人 | 金運UP・事業の資金繰り改善を願う方 |
右手上げが基本です。迷ったら金色×右手上げの組み合わせから選んでみましょう。
左手を上げた招き猫が招くのは「人・お客様・良縁」です。左手のしぐさは、かつての遊女や芸者が客を手招きするポーズに由来するという説が有力です。
水商売・銭湯・芝居小屋など、大勢の客が集まってほしい場所に置かれてきたのが左手上げの招き猫でした。つまり千客万来です。左手を上げた招き猫が「人を呼ぶ」とされる背景には、こういった江戸時代の商業文化との深い結びつきがあります。
家庭に置く場合も、左手上げは非常に有効です。人間関係を良くしたい、友人や恋人との良縁を呼びたいという場合にも、左手上げの招き猫が適しているとされています。ピンク色の左手上げを選べば、恋愛運にも特化できるのでおすすめです。
興味深いことに、招き猫をペアで飾る場合は意味が変わります。右手上げと左手上げを並べて置くと、「右手上げ=昼の客招き」「左手上げ=夜の客招き」という解釈になるという説もあります。
「それなら両手を上げた招き猫を1体置けばいいのでは?」と思う方もいるでしょう。実は両手上げには注意点があります。両手上げは「お金も人も招く」という意味と、「万歳=お手上げ」という縁起の悪さがセットで語られることが多いのです。プレゼントとして贈る際は特に注意が必要です。
左手上げは商売をしていない方にも有効です。人間関係や良縁を大切にしたいなら、迷わず左手上げが条件です。
右手か左手かに注目する人は多いですが、実は「手の高さ」にも重要な意味があります。意外ですね。
手を耳より高く上げている招き猫は「長手(ながて)」と呼ばれ、遠くからも福を呼び寄せる力があるとされています。遠い未来の福、遠方からのお客様、まだ見ぬご縁など、より広い範囲から幸運を引き寄せるイメージです。
一方で、手が耳と同じ高さかそれより低い招き猫は、近い場所・近い将来の福を招くとされています。身近なところでの金運や、日常的な商売繁盛を願うなら、あえて手の低い招き猫でも十分です。
ちなみに愛知県常滑市には、高さ3.8m・幅6.3mという世界最大級の招き猫(大明神)が存在します。大きさも「より遠くまで福を届ける」という概念と連動しているのかもしれません。
手の高さが見落とされがちなポイントです。同じ右手上げでも、手の高さによって「今すぐの金運」か「将来の大きな金運」かが変わってくると考えると、選ぶ楽しさが増しますね。
招き猫を選ぶ際は手の左右だけでなく、高さも一緒にチェックする習慣をつけると良いでしょう。
参考:招き猫の手の高さ・色・ご利益について詳しく解説されているページ
All About「招き猫の意味は? 右手・左手・高さ・色によるご利益【Q&A解説】」
招き猫の色は、実に10種類以上が存在しており、それぞれに異なるご利益と、最適な設置方角があります。これだけ多様なのは意外ですね。
以下に主な色とご利益、おすすめの方角をまとめます。
| 色 | ご利益 | おすすめの方角 |
|---|---|---|
| ⬜ 白 | 開運招福・商売繁盛・全体的な運気向上 | 北西 |
| ⬛ 黒 | 魔除け・厄除け・家内安全 | 北・南西 |
| 🟡 金・黄 | 金運・財運・出世 | 西 |
| 🔴 赤 | 無病息災・健康長寿・病除け | 東 |
| 🌸 ピンク | 恋愛成就・縁結び | 東・南西 |
| 🔵 青 | 学業成就・就職成功・交通安全 | 北東 |
| 🟣 紫 | 健康長寿・高貴・格の向上 | 北 |
| 🟢 緑 | 家内安全・学力向上 | 東 |
白い招き猫はもっとも伝統的なタイプで、全体的な運気アップに使いやすい万能タイプです。縁起物を初めて飾る方や、「どれを選んでいいかわからない」という方は、まず白×左手または白×右手から始めるのが無難です。
黒い招き猫は魔除け・厄除けの効果が強いとされています。黒猫は夜でも目が利くことから「福猫」と呼ばれ、古くから邪気を払う力があると信じられてきました。受験期や引越し後など、環境が変わるタイミングに飾るのもおすすめです。
赤い招き猫の歴史は特に興味深く、疱瘡(天然痘)や麻疹の神が「赤い色を嫌う」という民間信仰に由来しています。江戸時代に病が流行した際、赤い招き猫を飾ることで病を遠ざけようとした文化が根付いたのです。これは深い歴史背景ですね。
参考:招き猫の色別ご利益と方角について詳しく説明されているページ
村松虚空蔵尊「招き猫の置き方とは?挙げている手や色の意味」
招き猫の起源は複数の説が存在しており、現在も「正式な発祥地」は決着していません。この多様さが招き猫の面白さでもあります。
もっとも有名なのが、東京・世田谷の豪徳寺(ごうとくじ)にまつわる逸話です。江戸時代、彦根藩主・井伊直孝が鷹狩りの帰り道に小さな寺の前を通りかかった際、一匹の猫が手招きをしていたといいます。直孝が寺の中に入って休んでいると、まもなく激しい落雷が。もし猫に招かれなければ雷に打たれていたかもしれない、ということで、直孝は豪徳寺に多大な寄進をしたとされています。これが「招き猫=幸運を呼ぶ縁起物」のイメージの原点です。
一方、東京・浅草の今戸神社は「招き猫の人形」としての発祥地に関わる場所とされています。江戸末期、貧しい老婆が愛猫を手放したところ、夢枕にその猫が現れ「自分の姿を人形にすれば福徳を授かる」と告げたといいます。老婆がその言葉に従い、今戸焼で猫の人形を作って売ったところ評判になった、というのが今戸神社の伝承です。
整理すると、こうなります。
どちらも「招き猫」の歴史に欠かせない聖地です。実際に豪徳寺に行くと、奉納された無数の小さな白い招き猫(豪徳寺の招き猫は「招福猫児(まねきねこ)」と呼ばれ、小判を持たない点が特徴)が並ぶ光景を見ることができます。
占いや縁起物に関心のある方なら、一度実際に足を運んでみる価値があります。豪徳寺の招き猫は東急世田谷線「宮の坂駅」から徒歩5分ほど、今戸神社は東京メトロ銀座線「浅草駅」から徒歩15分ほどの場所にあります。
参考:豪徳寺と招き猫の発祥について詳しくまとめられているページ
豪徳寺公式サイト「豪徳寺と招き猫」
ここまでの内容を踏まえて、どの招き猫を選べばよいかを目的別に整理してみましょう。選ぶ基準は「手の向き・手の高さ・色・置き場所」の4つです。
まず、目的ごとのおすすめをまとめます。
| 目的 | 手の向き | おすすめの色 | 置き場所 |
|---|---|---|---|
| 💰 金運アップ | 右手上げ | 金・黄色 | 西の方角・玄関・レジ周り |
| 🏪 商売繁盛・千客万来 | 左手上げ | 白・金 | 店の入口・東南の方角 |
| 💑 恋愛成就・良縁 | 左手上げ | ピンク | 東・南西の方角 |
| 🏠 家内安全・厄除け | どちらでも可 | 黒・白 | 北・南西の方角 |
| 📚 学業成就 | どちらでも可 | 青・緑 | 北東の方角 |
| 💪 健康長寿 | どちらでも可 | 赤・紫 | 東の方角 |
招き猫を選ぶ際にありがちな失敗は「なんとなく白い招き猫を買う」というものです。白は万能ですが、目的がはっきりしている場合は色と手の向きの両方を意識することで、ご利益がより具体化されます。
招き猫は縁起物であると同時に、日々目にすることで「こうなりたい」という意識を高めてくれる存在でもあります。開運や運気アップに意識を向けることは、日常の行動にも少しずつ影響を与えるでしょう。
置き場所については「清潔に保てる場所、人が集まりやすい明るい場所」であることが前提です。方角や色にこだわりすぎて、ホコリをかぶったままの場所に置いてしまうのは本末転倒です。清潔さが条件です。
招き猫を長年飾り続けた場合の処分についても知っておくと安心です。縁起物ですので、ゴミとして普通に捨てるよりも、神社やお寺の「お焚き上げ」に持ち込む方法が一般的です。感謝の気持ちを込めて処分するのが、縁起物との付き合い方として自然でしょう。
参考:招き猫の置き場所と風水的な方角について詳しく解説されているページ
「招き猫の意味とご利益を徹底解説|色や手の左右、運気を呼ぶ置き方」