「仕事運アップには赤が一番」と思って赤いアイテムを職場に飾ると、逆に争いのエネルギーを呼び込んで人間関係が悪化するケースが風水の観点から多数報告されています。
風水の根幹にある思想は「五行説」です。木・火・土・金・水という5つのエネルギーがすべての物事と対応しており、色もその例外ではありません。仕事運に関わる色を選ぶには、まずこの五行の色の対応を理解することが出発点になります。
五行ごとに対応する色は以下のとおりです。
仕事運を高めたいときに特に有効とされるのは「金」と「水」の属性に対応する色です。白や黒、シルバー、紺といった色は、集中力・判断力・人脈の流れを強化するとされており、女性が職場で無理なく取り入れやすい色でもあります。
つまり、仕事運には「金・水」の色が基本です。
一方で「火」の赤は、短期的な勝負ごとやプレゼンには向くものの、日常的に職場に多用すると競争・摩擦のエネルギーが強まりすぎる点に注意が必要です。これは意外ですね。
赤を否定するわけではなく、「使う場面と量を選ぶ」ことが風水では大切にされています。量でいうと、差し色として全体の10〜20%以内に抑えるのが目安といわれています。
風水では色だけでなく「方位」との組み合わせが重要です。職場での座席の向きや、デスクのどの方向にものを置くかによって、同じ色でも効果が変わります。
特に仕事運に影響が大きいとされる方位は「北」「東」「南東」の3方位です。
デスクの北側に紺のペンケースやノートを置く、南東方向に観葉植物や水色のファイルを置く、といった小さな工夫が実践しやすい方法です。これは使えそうです。
ただし注意が必要な点もあります。南の方位は「火」の方位であり、赤や強いオレンジを南側に置きすぎると、感情的になりやすくなったり、エネルギーの消耗を招いたりするとされています。感情的なトラブルが続いていると感じる人は、南側のデスク上のアイテムの色を見直してみると良いでしょう。
方位を確認するためには、スマートフォンのコンパスアプリが便利です。まず自分のデスクの方位を調べることから始めてみましょう。
風水には「本命卦(ほんめいか)」という考え方があり、生まれ年と性別から算出した8種類の卦(け)によって、その人に合った方位・色・ラッキーアイテムが変わります。これが風水を「一般的な開運本」と大きく差別化するポイントです。
本命卦は「坎(かん)・坤(こん)・震(しん)・巽(そん)・乾(けん)・兌(だ)・艮(ごん)・離(り)」の8種類あります。
女性の場合、生まれ年から本命卦を求める計算式は以下のとおりです(算出の目安)。
本命卦ごとのラッキーカラーの一例をまとめます。
| 本命卦 | 対応する五行 | 仕事運に効くカラー |
|---|---|---|
| 坎(1) | 水 | 黒・紺・グレー |
| 坤(2) | 土 | 黄・ベージュ・テラコッタ |
| 震(3) | 木 | 緑・青緑・ライムグリーン |
| 巽(4) | 木 | 水色・パステルグリーン |
| 乾(6) | 金 | 白・シルバー・ゴールド |
| 兌(7) | 金 | 白・クリーム・メタリック |
| 艮(8) | 土 | 黄・山吹色・アースカラー |
| 離(9) | 火 | 赤・紫・ピンク(少量使い) |
本命卦を知らずに「なんとなく好きな色」でアイテムを選んでいると、五行の相剋(そうこく)関係に入り込み、エネルギーが打ち消し合う可能性があります。これが基本です。
たとえば、本命卦が「水(坎)」の女性がデスク周りを赤や強いオレンジで固めると、「火剋水(火は水を消す)」の関係になり、仕事上の判断力・集中力を損なうと風水では考えます。
本命卦の詳しい計算方法や各卦の性質については、風水の専門家監修のウェブサービスや書籍を参照することをおすすめします。
開運カラーを知っていても、日常に落とし込まなければ意味がありません。ここでは仕事環境の中で無理なく色を取り入れる具体的な方法を紹介します。
まず「毎日必ず触れるもの」から変えるのが最も効率的です。
次に「置く場所」を意識することです。前のセクションで述べた方位の知識を組み合わせると、効果がさらに高まります。
たとえば本命卦が「巽(4)」の女性であれば、水色のマウスパッドをデスクの南東側に置くことで「方位×本命卦×開運カラー」の3つが一致します。一致が多いほど、風水的な効果が高まるという考え方です。
ただし、無理に全部を一度に変えようとする必要はありません。まず1アイテムから始めるのが続くコツです。
風水には「時期」という概念もあります。年・月・日ごとに流れる気のエネルギーが変わるため、同じ色でも時期によって効き方が変わるとされています。この視点は検索上位の記事にはあまり載っていない独自の切り口です。
仕事上の「目的」に応じた色の使い分けも非常に実践的です。
また「月の運気」に合わせて毎月のラッキーカラーを手帳にメモしておく方法も、風水を日常に取り入れやすくする実践法のひとつです。
風水の月運は九星気学と組み合わせて算出されることが多く、「九星 月運 ラッキーカラー」で検索すると、本命星(本命卦と近い概念)ごとの月別カラーを掲載しているサイトが複数見つかります。毎月の始まりに確認するだけでも、色選びの意識が変わります。
季節ごとの傾向でいうと、春(東の木のエネルギーが強まる時期)は緑・青が特に力を持ち、秋(西の金のエネルギーが強まる時期)は白・シルバー・ゴールドが活性化するとされています。季節の変わり目にクローゼットや持ち物の色を見直す習慣をつけると、風水の恩恵を継続的に受けやすくなります。
時期と目的に合わせた色選びは、一見複雑に思えますが「今月は何を強化したいか」という目的から逆算すると非常にシンプルです。一目的・一色から始めれば大丈夫です。
風水カラーに関してさらに深く学びたい場合は、風水師が監修した色彩開運の専門書や、九星気学と風水を組み合わせた手帳ツールを活用するのも一つの方法です。自分の本命卦をベースにした年間・月間の開運カラーカレンダーが付属しているものもあり、毎日のアイテム選びに迷いがなくなると評判です。
公益財団法人 日本漢字能力検定協会(漢検)による五行と色彩の解説ページ(色彩文化の背景として参考)
※風水・五行の配色理念は、日本色彩研究所や色彩検定の教材でも触れられており、色と自然エネルギーの関係性は文化的・学術的にも一定の根拠を持つ考え方です。