干支表の見方と十二支・六十干支の基本

干支表は、自分の生まれ年の十二支を知るだけでなく、十干と組み合わせた六十干支、相性や運気を読むための入口にもなります。干支表を正しく見て、占いを楽しむヒントを見つけてみてはいかがでしょうか?

干支表の基礎知識と核心ガイド


干支表で読み解く運勢の入口
十二支は生まれ年の目安

子から亥までの十二支は十二年で一巡し、生まれ年の象徴や性格傾向を占う基本情報として使われます。

本来の干支は十干十二支

一般に動物で呼ぶ干支は十二支ですが、本来は十干と十二支を組み合わせた六十干支を指します。

立春前生まれは確認が重要

東洋占術では年の区切りを元日ではなく立春とする流派があるため、一月から二月上旬生まれは注意が必要です。


干支表とは何かを最初に押さえよう



干支表とは、西暦や和暦の年に対応する十二支、または十干と十二支を組み合わせた六十干支を一覧にした表です。年賀状、カレンダー、還暦祝いなどで「今年は午年」「自分は申年」といった表現を見聞きする機会は多いでしょう。こうしたときに使われているのは、主に十二支の考え方です。
ただし、本来の「干支」は、動物の名前だけを指す言葉ではありません。干支は「十干」と「十二支」から成り立ちます。十干は甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸の十種類、十二支は子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥の十二種類です。この二つを順番に組み合わせることで、六十通りの干支、すなわち六十干支が生まれます。
たとえば「甲子」「丙午」「庚申」などは六十干支の一例です。甲子は六十干支の最初に置かれ、そこから順に進んで六十番目の癸亥まで到達すると、再び甲子へ戻ります。この六十年周期が、数え年六十一歳前後に祝う還暦の由来です。還暦は「生まれた年の干支に還る」という意味を持ち、単なる年齢祝い以上に、暦の大きな循環を意識する節目でもあります。国立国会図書館の暦解説でも、干支は十干と十二支の組み合わせであり、六十通りで一巡すると説明されています。


参考)干支①六十干支(ろくじっかんし)
占いの視点で干支表を見るときは、「自分の動物を確認する表」と考えるだけではもったいありません。十二支は人間関係や相性を考える入り口になり、十干は五行や陰陽の性質を読む補助線になります。干支表は、占いの結果を一つに決めつける道具ではなく、自分の個性、対人関係、人生の節目を見直すための伝統的な記号体系として活用するとよいでしょう。


十二支の順番と生まれ年を確認する干支表

十二支は、子、丑、寅、卯、辰、巳、午、未、申、酉、戌、亥の順に並びます。動物で表すと、ねずみ、うし、とら、うさぎ、たつ、へび、うま、ひつじ、さる、とり、いぬ、いのししです。十二年ごとに同じ十二支が巡るため、生まれ年を基準にして簡単に確認できます。
干支表を見る際に大切なのは、西暦の下一桁だけで判断しないことです。たとえば西暦の末尾が同じ年は原則として同じ十二支になりますが、二月上旬までに生まれた人は、占術上の年の切り替わりが影響することがあります。また、旧暦の正月と、四柱推命や九星気学などで重視される立春は一致しない年もあるため、どの基準で判定するのかを意識することが重要です。

十二支 動物 対応する西暦年の目安
子 ねずみ 2020年、2008年、1996年など
丑 うし 2021年、2009年、1997年など
寅 とら 2022年、2010年、1998年など
卯 うさぎ 2023年、2011年、1999年など
辰 たつ 2024年、2012年、2000年など
巳 へび 2025年、2013年、2001年など
午 うま 2026年、2014年、2002年など
未 ひつじ 2027年、2015年、2003年など
申 さる 2028年、2016年、2004年など
酉 とり 2029年、2017年、2005年など
戌 いぬ 2030年、2018年、2006年など
亥 いのしし 2031年、2019年、2007年など

上の表は元日を基準にした分かりやすい目安です。たとえば2026年生まれは一般的には午年ですが、占いで生年月日を詳しく扱う場合は、立春の前後を確認しましょう。2026年の立春は2月4日5時2分であり、その時刻より前に生まれた場合、四柱推命などでは前年の巳年として扱う流派があります。


参考)https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/yoko/2026/rekiyou262.html
国立国会図書館「干支①六十干支(ろくじっかんし)」


十干と六十干支を知ると占いの見方が深まる

十二支だけでも干支占いは楽しめますが、より深く読み解きたいなら十干にも目を向けましょう。十干は、甲・乙が木、丙・丁が火、戊・己が土、庚・辛が金、壬・癸が水という五行に対応しています。さらに、各五行には陽と陰の区別があり、甲は陽の木、乙は陰の木というように、十干ごとに異なる性質が割り当てられています。
十二支にも五行が対応します。子は水、寅と卯は木、巳と午は火、申と酉は金、丑・辰・未・戌は土に分類されます。このため、六十干支では「年の干」と「年の支」の二つから五行の偏りや調和を眺めることができます。たとえば甲子は、甲が木、子が水です。五行では水が木を育てる関係と考えられるため、学びや始まり、育成といったイメージを重ねて読むことがあります。
ただし、五行の組み合わせだけで吉凶を断定するのは適切ではありません。命術では、出生年だけでなく出生月・出生日・出生時刻まで含めて命式を組み立てます。年柱は家系、幼少期、社会的な第一印象などを読む要素の一つとされますが、人生のすべてを決定する情報ではありません。干支表はあくまで入り口であり、そこから自分の考え方や環境、選択を見つめ直すための補助として扱うのが健全です。

  • 甲・乙は成長、柔軟性、計画性を連想しやすい木の気に対応します。
  • 丙・丁は情熱、明るさ、表現力を連想しやすい火の気に対応します。
  • 戊・己は安定、受容、現実感覚を連想しやすい土の気に対応します。
  • 庚・辛は決断、洗練、変化を連想しやすい金の気に対応します。
  • 壬・癸は知性、流動性、感受性を連想しやすい水の気に対応します。

十干の性質は、人を単純な一語で分類するためのラベルではありません。「自分には木のように伸びようとする面があるのか」「火のように即断即決しやすい時期があるのか」といった内省の材料にすると、占いの楽しみ方が豊かになります。


干支表で相性を見るときの基本的な考え方

干支占いでは、十二支の位置関係から相性を読む方法があります。よく知られるのが、三合、六合、冲、害などの考え方です。三合は十二支を四つのグループに分ける見方で、互いの持ち味を補いやすい関係として紹介されることがあります。たとえば、申・子・辰、亥・卯・未、寅・午・戌、巳・酉・丑が三合の組み合わせです。
六合は、二つの十二支が補い合うとされる関係です。子と丑、寅と亥、卯と戌、辰と酉、巳と申、午と未が代表的な組み合わせです。たとえば、行動の速さが持ち味の人と、慎重に土台を整える人が一緒になることで、互いの弱点を補える場合があります。これはあくまで占術上の象徴的な見方ですが、関係性を振り返るきっかけにはなるでしょう。
一方で、正反対の位置にある支を冲と呼び、価値観がぶつかりやすい関係として読むこともあります。しかし、衝突しやすい関係が必ず悪いとは限りません。異なる視点を持つからこそ、停滞を動かしたり、自分にない能力を学べたりすることもあります。相性占いで重要なのは、「合う・合わない」という結論を急ぐことではなく、関係の中で起きやすい傾向を知り、コミュニケーションに生かすことです。
たとえば、自分が午年で相手が子年なら、十二支では冲の関係にあたります。意見のスピード感や優先順位が違うと感じる場面があるかもしれません。その場合は、相手を変えようとするより、結論を急がずに意図を言葉にする、役割を明確にする、といった現実的な工夫が役立ちます。干支表は、対人関係に固定的な判定を下す表ではなく、違いを理解するための会話の入口として使うのがよいでしょう。


立春前生まれと干支表を使う際の注意点

干支表を使う際にもっとも間違えやすいのが、年の切り替わりです。日常生活では1月1日に新年を迎えますが、東洋の暦や四柱推命、九星気学などでは、立春を一年の始まりと考えることがあります。立春は二十四節気の一つで、おおむね2月4日頃です。国立国会図書館の暦解説でも、立春は二十四節気における春の始まりとして示されています。


参考)二十四節気(にじゅうしせっき)
そのため、1月生まれや2月上旬生まれの人は、一般的な年賀状などで使う十二支と、占術で用いる年柱の十二支が異なる可能性があります。たとえば、立春の前日に生まれた人は、戸籍上の生年では新しい年に生まれていても、四柱推命では前年の干支で扱われる場合があります。しかも立春の日時は年ごとに変わるため、厳密に調べる場合は生年月日だけでなく出生時刻と出生地の標準時も確認すると安心です。
また、干支占いは娯楽や自己理解の補助として楽しみ、重要な医療判断、投資判断、結婚や退職などの重大な意思決定を干支だけに委ねないことも大切です。占いの言葉は、自分の気持ちを整理したり、普段と違う視点を得たりするために役立ちます。しかし、現実の選択では、事実確認、十分な情報収集、信頼できる相手との相談を優先しましょう。
干支表を手元に置いておくと、自分や家族、友人の十二支を確かめるだけでなく、還暦や厄年の話題、年ごとのテーマを考える際にも役立ちます。まずは自分の十二支を確認し、次に十干を含む六十干支へ進み、必要なら立春基準で再確認する。この順番で見ると、干支表を占いとしても暦の知識としても、無理なく楽しめるでしょう。
国立天文台暦計算室「二十四節気・雑節」




もう叱りたくないと思ったら読む本――子育て世代の新常識・マンガ〈叱る依存〉がとまらない